今朝、NHKの「小さな旅」てえのを見たら、
有楽町・ガード下の焼き鳥やとか居酒屋なんぞのルポ。
オノレも若き頃、仕事帰りによくお世話になったところで、
チトホロ苦い思い出もあったりして暫し懐かしかったナ。
ところで番組中でアナウンサーが、
「気の置ける仲間」とナレーションしとって、
なぜかフト気になった。
さっそく広辞苑を開いて調べると、
「気が置けない」はあるんだが、
やはり「気の置ける」というのはない。
で、「気が置けない」とは、気詰まりでない。
気づかいしなくてもよい、という意味で、
近年、気を許せない、油断できないの意で、
《誤って》用いることがある、と指摘しとる。
とはいえ、言葉のニュアンスからは、
「気が置けない」は、心許せぬという感じがあるし、
「気の置ける」といえば、
気づかいせんでもええ、てえ感じがあるよな。
オノレもこれまで、「気の置ける仲間と飲んで」と、
無意識に間違って言っていたような気がせんでもない。
正しく日本語をオシャベリするのはナカナカ大変だ。
さて、今日はその「気が置けない」仲間である、
「象」の演出・舞台監督・装置の連中と、
初の「スタッフ会議」。
八月公演の劇場、OFF・OFFシアターは、
舞台も客席もほんとうに狭いしタッパもない。
道具立てにはたぶん苦労するし、イロイロ工夫も知恵もいる。
第一に「予算」がないから、
その少ない予算で、みっともなくない、
キチンとした舞台空間を創ってもらわにゃならん。
今日は「気の置ける」ではない、
「気が置けない」スタッフの方々と大いに議論し、
そのスグレタ創造的知恵によって、
「象」の基本的な道具立てと予算に目処をつけたいナ…と、思う。