オノレ日記帳

2005年8月の記録



  大切なのは…
Date: 2005-08-31 (水)
 今月はじめに壊れちまったオノレのデイクトップパソコンを、
今日、ようやく修理に出す。
どこの何がやられているのか知らんが、
新しいパソコンを買うよりは安くすむだろう。
しかし修理を終えても、
ハードディスクを初期化しちまったので、
再びイロイロ使えるようにするには大変だ。
で、オノレはそういうことが皆目出来んから、
友人の声優、オノレのパソコンの師匠、
喜多川拓郎チャンにお願いして、
毎度面倒をみてもらうことになる。
拓ちゃんはいつも嫌な顔一つせず拙宅へ駆けつけてくれ、
それは見事なお手並みでパソコンを操作し、
オノレの使い勝手のいいようにモロモロ設定してくれる。
まことに大切なのは己より秀でた頭の友である!
 喜多川師匠、ホンマ感謝しとります。
今後もパソコンのこと…否、その他モロモロも、
よろしくお願い致します。

  寝相が悪いと悪夢を見る !
Date: 2005-08-30 (火)
 昔からオノレは寝相が悪い。
いつも七転八倒しながら眠っとるようだ。
天井に顔を向けておとなしく眠っていることがどうもできん。
この寝相の悪さでいくらか寿命を縮めているような気もする。
それでも若い頃は、目覚めて体に異常は何もなかった。
しかし近頃では腕の一部が重かったり痺れていたり、
首筋が痛かったり、肩が凝ったり、体にいろいろ異常を感じる。
 二日前、起きて左首筋に鈍痛があり、
それから今日まで、顔を左に向けることがしっかりできん。
これは本当に辛いしコワイものである。
左方向の様子がよくわからんので、交通事故に遭わぬよう、
ビクビクしながら歩いたり自転車に乗っとる。
 はてさて、上を向いて、
じっとおとなしく眠る術はないものであろうか?
それに悪い寝相で、体のどこかに負担をかけて眠ると、
悪夢を見ることが実に多いのである。

  「鉄人28号」「ミス・マープル」充実の二日間 !
Date: 2005-08-29 (月)
 先週の土・日と二日間、ナカナカよい仕事をさせてもらった。
一つは劇場用アニメ「鉄人28号・ー白昼の残月ー」という作品。
オノレが日頃親しくお付き合いさせていただいとるアニメ監督、
今川泰宏氏の作品。
オノレは山岸という、怪しげな弁護士役で出演しとる。
 今年、戦後60年という節目を強く意識して創られたストーリー。
オノレが餓鬼の頃よく目にした昭和30年頃の日本の風景が、
モノトーンな画面に浮かび上がり、
懐かしく、チト哀しかったナ。
 もう一つは、NHK・BS2でそのうち放送予定の、
「ミス・マープル・#3 ー書斎の死体ー」というイギリス映画。
(アガサ・クリスティー原作)
ちょいと変わったマープルというオバアちゃんが、
見事な推理で事件を解決するミステリーもの。
オノレはそのマープルに、
事件解決能力のなさ加減をしっかり見抜かれてしまう、
州警察本部長・メルチェット大佐役で声を当てた。
 声優として充実の二日間でありました! 

  米TV映画シリーズ 「LOST」
Date: 2005-08-26 (金)
 先週から米TV映画シリーズ「LOST」の吹替収録が始まった。
ソニーのCSチャンネル「AXNジャパン」で10月から放送開始だ。
今、全米で話題になってる作品らしく、
アチラでは既に第二シーズンの撮影に入ったという。

 飛行機が太平洋上の無人島に墜落。生存者はわずか48名。
人種も職業も違う彼らは生き残るために、
お互い協力を余儀なくされる。
信頼、いたわり、友情、そして不信と裏切・・・。
人間の心の最も美しい部分と相反する醜さを赤裸々に描き、
極限状態に追い込まれた人間の心理状態を見事に表現。
生存者たちの過去と、
墜落した飛行機に乗るまでの経緯をフラッシュバックで見せ、
サバイバルアクションだけでなく、
サスペンスの要素もふんだんに取り入れた「LOST」…。

 ANXジャパンのストーリー紹介ではこのようになっとるナ。
で、オノレの役はロックという、今のところ「謎」の役…。
どうもオノレには得体の知れん「謎」めいた役が多い。
そのため第一話は台詞一つ。
本日収録の第二話も1シーン出てくるだけ。
にもかかわらず、たぶん視聴者には、
「奴は何者なんだ?」と強く印象に残るにちがいない。
とにかく「謎」なんだからネ…。
今のところオノレにもその素性がわからんし、
わかるまで「謎・ナゾ」しながら役創りを愉しむ!

「LOST」HP http://www.axn.co.jp/lost/index.html

  台風11号の襲来 !
Date: 2005-08-25 (木)
 台風11号が関東を直撃するようだな。
オノレは午前中からドキュメンタリーの吹替えの仕事。
しかし午後1時過ぎに終わり、
風雨がそれほどひどくない時間に帰宅できてヨカッタ!
 日本列島は台風の通り道なんだからどうしようもないが、
またアチコチで土砂崩れやら浸水やらが起きるんかい?
毎年受けるその甚大な災害に対して、
今の土木工学技術や科学の力で、
もう少し何とかならんのかいと思うぜ。
さよう、核兵器や軍需産業という、
人殺しのために費やしとる膨大な金を、
自然災害の対策にまわすだけでも、
どれだけ多くの人が救われることでありましょうか。
オノレのごとき単細胞の極楽トンボは、
つい「平和」を考えて、そう思ってしまうのでござんすヨ。
 皆さん、今度の選挙では、
オノレのごとき「平和」的なヤツに、是非一票を投じませんか!
何々、「そんな候補者いねえだろう」ですって?
 サイデシタカ…。

  DVD・発売!
Date: 2005-08-23 (火)
 ホームページ・トップに掲載させていただいたように、
オノレの「タイチャン」と「アカシアの町」、
この二つの独談を収録したDVDが、
来月、ようやく発売できることとあいなった。
実は企画そのものは二年以上も前からあったのだが、
スポンサーの問題やら、発売ルートをどないするやら、
何やかんや、ヤヤッこしい問題に直面いたしまして、
ズルズルここまで延びちまったんだよナ。
結局「自費出版」で出す決意をしたんだが、
オノレの経済力からいって、これはかなりの覚悟がいった。
で、かかった費用は思ったより高くもないし、安くもない!
300ほども売れれば、たぶん元はとれる。
しかしこれを買ってくれる「心優しい方々」が、
果たしてそんなにいらっしゃるであろうか…、
自信はまったくナイノデス。
 部屋に山積みとなったDVDを見ながら、
ヤマノカミが蒼ざめたタメ息をついとる。
「オトウサン、これから何年、
このヤマを見ながら過ごすハメになるのかしら?!」
「オノレが死んだそのときも山積み状態なら、
通夜にきた方々に香典返し代わり、ヤッテオクレ!」
 このDVDを編集してくれたスタッフたちは、
「なかなかボリュームのある、内容も濃い、
お買い得のDVDではありませんか!」と、
不安に打ちひしがれているオノレを励ましてくれるのだが、
共に創った仲間に言われてもネエ…。
 みなさま、製作スタッフの言葉が真実かどうか、
是非購入してお確かめあれ!!

  来年は 「吉祥寺シアター」 !
Date: 2005-08-22 (月)
 「象」の公演が終わったばかりだというのに、
来年のことを公にしては鬼に笑われるかもしれん。
ま、笑われても喰われてもかまわんから公にしちまうと、
来年の独歩プロデュース公演の日程と劇場が決まった。
2006年11月2日初日〜8日千秋楽で、
全10ステージの公演である。
場所は吉祥寺駅北口から徒歩五分にある、
「吉祥寺シアター」。
去年、武蔵野市が建てたばかりで、
約200人キャパのナカナカ立派な小劇場である。
舞台はタッパもあって広いし、楽屋もチャンとしとる。
照明・音響などの設備は最新のコンピューターシステム。
もちろん客席から舞台は観やすく、
座席も一つ一つ背もたれのある、
お年寄りにやさしいシートだ。
 オノレは劇団におった昔々はさておき、
かように立派な劇場で公演した経験はあまりない。
上演する側にも、お客さまにとっても、
まことに条件のよい小劇場であるが、
器が素晴らしいのに、やってる舞台がダメではアカン。
器に負けぬ内容の濃い舞台を創るため、
オノレが選んだ作品は…、残念ながらまだ公にできません。
たぶん年内には、
上演作品・スタッフ・キャストの全てを発表できると思う。
 ご期待ください!

  ありがたき感想
Date: 2005-08-20 (土)
 先週、「象」の公演を観てくれたお客さんから、
大変ありがたい貴重な感想をFAXでいただいた。

 一言で言えば、恐ろしいお芝居でありました。
小さい頃、電車に乗ると傷痍軍人が白い着物を身に着けて、
アコーディオンを演奏しながら乗って来た事を思い出します。
片足がなかったり、目がみえなかったり…。
ただ、黙ったまま軍歌を演奏する。
その前には軍帽を置き、乗客の何人かは、
その中にお金を入れていましたっけ。
大人の中には、見てみぬふりをしている者もいましたが、
子ども達は、怖いもの見たさ、じっと見つめていました。
ある日、大阪駅の駅前で数人の傷痍軍人が、
その日の売り上げ? を集め、
まとめ役らしい人に渡しているのを見ました。
子どもながらに、見てはいけないモノを見てしまったような気に
なった事を覚えています。
 今回のお芝居も、それとだぶって見えました。
また、台詞のひとつひとつが、人の心の裏返しであり、
今、目にしている舞台の裏で、別の何かが進行しているような、
そんな気さえしてきました。
 言葉を大事にした脚本であると同時に、キャスティングのよさが、
独特の様式美を作り出していたように思いましたし、
言葉の持つ意味の重さが、
戦争と人の恐ろしさを伝えていたように感じました。
現代の若者に、それが伝わるのかどうかは分かりませんが…。
僕も若者? ですが、あの日、声もなく飲み屋に向かった次第です。
                           男性・S・Wさん           

  「悪い予感」
Date: 2005-08-19 (金)
 オノレが舞台に夢中になっとる間に、
あれよあれよと小泉サンは国会を解散しちまったぜ。
もちろんオノレのイソガシイトキを狙って解散したわけではない。
が、わが国の総理大臣は実に機を見るに敏、
パフォーマンスの好きな煽動型の権力者だな。
メディアのとりこみ方にも長けとるし、
権力の「何たるか」、そのオソロシイ使いかたをよく心得とる。
オノレはこの御仁に、
どうもヒトラータイプの独裁者的資質を感じる。
世が世なら、日本はかつて歩いた危ない道を、
再び突き進むことになりかねんぜ!
 今度の選挙も小泉サンの思惑どうりの結果になりそうな、
そんな「悪い予感」ばかりして、オノレの気分はヨロシクナイ。

  ダラケたい!
Date: 2005-08-16 (火)
 終わった…。ついに「象」の公演も終わッちまったナ。
千秋楽の打ち上げまで無事終わり、
昨日は「CSI科学捜査官」第3シーズンの最終回の収録。
そして夜は湯河原でその打ち上げ。
二日続きの宴会で、さすがのオノレもホトホト疲れた。
で、仕事のない今日、湯河原から帰ってくると、
心身ともにチト虚脱状態になっとる。
公演の残務処理も早急にせにゃならんし、
余りのんびりもしとれんのだが、
とにかく二、三日くらい頭を空っぽにしてダラケたい!

  「象」公演・千秋楽。
Date: 2005-08-14 (日)
 いよいよ「象」公演・千秋楽。
この舞台を最初に企画し立ち上げてからおよそ一年。
関係者と稽古に入っておよそ二ヶ月。
そして本番の十日間。
振り返ればすべての日々がアッという間に過ぎ去った。
たぶんこの一年は、オノレの役者人生でもっとも充実し、
創る悦びを感じながら過ごした日々ではなかったか?
この悦びの締め括りが、千秋楽の舞台を終えてからの打ち上げ。
今宵、ほんとうに目一杯頑張ってくれた関係者の方々と、
オノレは大いに成功・失敗談を語り合い、
シアワセに酩酊したい!

  舞台は生きもの
Date: 2005-08-13 (土)
 「象」の公演も残すところあと2日・3ステージ。
目標にしていた最低ライン、800人の集客は達成できた。
もう一つ上の目標、1,000人に届くかどうか…、
ギリギリのところだが何とか達成したいと願う。
さすれば公演赤字も少額で、来年の公演に目途がつく。
 舞台は「生きもの」であると痛感する。
17ステージもの公演をすると、日々舞台は変わっていく。
いや、変わらざるをえない。
公演中も役者自身の反省や発見は常にあるし、
それぞれの役者は、芝居を観てくれた身内や友人から、
いろいろな意見を耳にする。
それを受けて、さらによりよいものを創ろうと役者は努力する。
結果、舞台は日々その姿を変えていく。
変えようのないほど完璧な舞台を創造し、
初日の幕を開けるのが理想だが、
我々の創造に完璧はないし、
「これでヨシ」という終わりもない。

  イケマセン !
Date: 2005-08-09 (火)
 「象」公演も、今日ではや5日目。
いまのところ予想以上のお客さんが観に来てくれている。
これから残された6日間、
一人でも多くの方に観てもらいたいものだ。
 毎日、いろいろなお客さんから、
いろいろな感想・意見をオノレは耳にする。
昨夜は親しい芝居仲間から、
そうとう辛口の評価をもらうハメになった。
もちろんオノレの心は大いに乱れたネ。
でも全てのお客が同じ評価をする舞台はまずない。
で、そういう舞台はたぶんツマラン。
とにかく本番の舞台でタタカッテイル今は、
オノレと関係者が、
ここまで真摯に創り上げてきた過程を信頼しつつ、
観た人の厳しい辛口の意見にも、
謙虚に耳を傾ける度量が必要である。
しかしオノレはどうもその度量が狭く、
ついカッとなり反発しちまうんだよな…。
それでは相手も正直な意見を言えなくなる。
イケマセン!

  芝居の評価
Date: 2005-08-07 (日)
 今日の「象」公演はマチネーのみ。
残された8日間、今日と千秋楽を除いてはすべて2回公演である。
 今のところ、芝居の感想アンケートやオノレが耳にする範囲では、
概ね「観てよかった」という評価をいただいている。
とくに多くの若いお客さんが、
原爆のこと、人の「生死」について自問自答し、
大切な問題として劇場を後にしてくれているようだ。
これはオノレにとってまことに嬉しい結果である。
もちろん厳しい評価もないではない。
とくにオノレの耳に入る好意的評価には注意せにゃならん。
なかなかプロデューサー&主演者本人を前に、
本音の感想を言ってくれる人は少ないのだ。
オノレの耳にナカナカ入らん率直な厳しい感想にも、
耳を澄まして冷静に聞く姿勢を失ってはイカン。
 昨夜はいつもオノレの舞台に厳しい妹が観てくれた。
いくつかの「ダメ」をくれたが、
全体の出来上がりに好い評価をしてくれた。
だいたい辛口ばかりの身内の一人が、
めずらしくホメてくれたのでホッと一息。
 後8日間、さらに舞台のレベルアップを目ざしていこう!

  熱い拍手
Date: 2005-08-06 (土)
 昨夜、無事「象」の公演初日を終えた。
客入りもプロデューサーとしては、
ホッと胸を撫で下ろせるほどの入りで、
もう、アリガタヤ、ありがたや!
ま、お客さんの生の評価を昨夜は聞いとらんが、
カーテンコールの拍手に役者のオノレは熱いものを感じた…と、
勝手に解釈させてもらった。
とにかく一幕と二幕に15分の休憩時間があるが、
本日に限っては、一幕だけを観て劇場を出た人はいない。
 昨日の仕込み、今日のゲネプロ、初日の幕開けと、
スタッフ・役者・関係者の皆さん、
この暑さのなかでほんとうによく頑張ってくれた。
あと16回、よろしくお願い致します!

  独歩プロデュース公演「象」(作・別役実)の初日
Date: 2005-08-05 (金)
 とうとう独歩プロデュース公演「象」(作・別役実)の初日がきた。
プロデューサーとして、役者として、
オノレのでき得る限りの最善を尽くしたつもりである。
あとはお客さまの評価を、首を洗って待つのみ。
蒸し暑い天気だが、オノレの心はサワヤカである!

  パソコンがイカレテしまった!
Date: 2005-08-02 (火)
 オノレのパソコンがイカレテしまった!
とりあえずヤマノカミのノートパソコンを使って、
緊急対処することにしたが…コマッタ!
ここ二年、バックアップしとらんから、
ドエライこっちゃ…。
だから壊れる機械はいやなのです!

  『象』 稽古場メモ
Date: 2005-08-01 (月)
 月が替わっていよいよ八月。
5日後には「象」の公演がはじまる。
しかしオノレの病人役を今よりさらによくするには、
まだまだするべきことがある。
 昨日の稽古には、オノレの親しい先輩の役者さんが見学。
稽古が終わってから、率直な感想やダメを出してくれた。
オノレが納得できる、確かなダメであった。
今日はそのいただいたダメを矯正すべく、
強く意識して稽古にのぞむつもりである。
 役者の形象に「これでよし」はナイ!