オノレ日記帳

2007年1月の記録



  「薄汚い」政権!
Date: 2007-01-31 (水)
 女を出産の機械にたとえた柳沢厚労相。
辞任するのは当然だし、それも時間の問題であろう。
人造子宮を機械で大量生産せよ…、
とさえ言いそうな冷血統計オヤジ。
こんなヤツが、命にかかわる厚生のトップという、
ハチャメチャで救い難い自公連立政権。
 安倍内閣は、いよいよ「薄汚く」なってきた!

  芸名
Date: 2007-01-30 (火)
 一昨日の日曜日、
天然ブリのごとく元気のよい若者六人が拙宅に集まった。
彼らは今年の独歩プロデュース公演を、
裏のスタッフとして支えてくれる。
稽古と本番に向けて、それぞれの役割分担などを確認し、
あとはオノレに遠慮なく食って飲んでの宴会。
 彼らはまだ現役としての実績は少ないが、
すでにプロの声優・役者としてのスタートを切った明日のオオモノ。
宴もたけなわとなり、オノレは半分冗談、半分本気で、
六人それぞれの芸名を考え、一人悦に入り彼らにプレゼント。
しかしこの有難迷惑なプレゼントを、二人は毅然とキョヒ。
本当にこの芸名にするかどうかわからんが、
四人はまんざらでもなさそうで、
とりあえずこの場ではプレゼントを受けてくれた。
そのインバクトある芸名をご紹介しよう。

   チャリンコ    二重丸
   ホムラ      友葉(ともは)

 この芸名が声優&役者としてホンマにデビューするか、
今はまだ未知数である。
全ては本人の決断しだいであり、
この芸名にして売れなくてもオノレの責任ではない。
つまり、イヤイヤこの芸名にすることはないのだよ! 

  大寒らしいが…
Date: 2007-01-25 (木)
 もう大寒らしいが、暖冬の陽気がつづく。

   大寒 小寒(ダイカン・ショウカンではない)
   山から小僧が泣いて来た
   なんといって泣いて来た
   寒いといって泣いて来た

 オノレが餓鬼の頃、
こんな「わらべうた」を思わずに口ずさむほど、
この時期は寒かったような気がする。
近頃東京の道や公園で、こんなうたを口ずさむ子供を、
まず見かけることはない…。

   ぼくらは いつだったか
   枯野の見える屋台へきて
   焼串に刺した
   小さい肝臓を食べて別れた

   それっきり 彼に会わない
   彼が死んでしまったからだ
   妻子もなくて戦争にゆき
   そのまま居なくなった彼の記憶は
   いつも こうして
   枯野の見える場処まできて
   小さく ちぢれてしまうのだ   (村野四郎・詩「冬」) 

  「アンドレアスの帽子」(鄭義信・著)
Date: 2007-01-24 (水)
 このところオノレが注目している劇作家・鄭義信さんの本を、
インターネットの古本サイトで五冊ほど購入。
まず読んだのは、「アンドレアスの帽子」というエッセイ集。
芝居や劇作に関しての内容は少なく、
その点はチト当が外れた。
しかし彼独特の味のある文章で、
自分の生い立ちや日常が淡々と書かれとる。
そこから垣間見える劇作家・鄭義信の根っこにあるものを、
オノレはオノレなりに理解できたので、十分満足。
 さて今朝方、オノレがみた夢は、この鄭さんの夢。
何故か彼は反体制の罪で屈強な男たちに連行され、
監獄のような場所で尋問されとる。
屈強な男たちはロシア人。
で、鄭さんを尋問しているのは、
1960年代半ばのソ連邦書記長・ブレジネフであった。
先日観た鄭さんの芝居、「カラフト伯父さん」のカラフトが、
こんな奇天烈な夢をオノレにみさせたのであろうか…?
 チョン・ウィシンさん、オユルシアレ!

  十年一日のごとし…。
Date: 2007-01-23 (火)
 宮崎県知事選。
オノレはよく知らんかった漫才師?
そのまんま東さんとやらが圧倒的勝利。
保守王国といわれる地盤に亀裂が入り、
これは喜ぶべきか、慨嘆すべきか…。
そのまんま候補の得た票数は、
総投票数、およそ60万票のうち26万票。
一方、14358という希少な票を得た共産党候補。
十年一日のごとしで、なんとなく哀愁を感じますなあ…。

  オススメ! 中国・武漢雑技団
Date: 2007-01-20 (土)
 19日、東京国際フォーラム・ホールAで、
中国・武漢雑技団の公演を観る。
跳躍・アクロバット・皿廻し・独楽廻し・剣舞・輪潜りetc…。
ま、中国独特のサーカスというか、曲芸というか、
見事な肉体パフォーマンスの連続に、
およそ二時間、オノレは酔いしれた。
それにしても初めて行ったホールのドデカサにビックラこいた。
ところがそのホールの客席はガラガラ…。
こりゃまたさらにビックラコイタわい!
はるばる中国から来た至芸の技を堪能できる、
こんなにオモロイ公演だというのに、
主催の毎日新聞は、いったい何をしとるんじゃ!
28日までの公演ですが、オススメでありますぞ!!
★★★★★!!

 本日20日は、演劇と朗読のWヘッター。
昼は三軒茶屋・シアタートラムで、
劇団KAKUTA公演『甘い丘』。
★★★…。

 夜は北池袋・新生館シアターで、
エドガー・アラン・ポーと夢野久作の小説を構成した、
体感型朗読公演というような朗読。
★★…。ゴクロウサマデシタ!

  茫然自失!
Date: 2007-01-18 (木)
 独歩・ゴールデンウイーク公演のチラシが印刷ヤから届く。
ところが愕然!
出演者の一人、稲垣隆史さんの名前に誤植。
隆史の史が志になっているではないか。
ゲラの段階で誤植しており、それを見落し、
印刷ヤにOKをしちまったオノレの責任である。
届いた三万枚のチラシは全てオジャン。
このミスによる金銭的損失は…公表シタクナイ。
 今夜、自分のアホさに茫然自失のオノレは、
ナサケナクてクヤシクテ、とても安眠をムサボレン!!

  二つの芝居!!
Date: 2007-01-17 (水)
 この二日連続、二つの芝居を観劇。
これからの『オノレ日記帳』においては、
その感想をダラダラと書かず、
オノレにとっての良し悪しを、
星印の数(5個が最高)で表すことにした。
ま、簡潔なコメントを付ける場合もありますが…。
何故そうすることにしたかを説明すると、
またダラダラ弁解することになるのでご容赦!

16日(於)下北沢・駅前劇場 トラッシュマスターズ公演
『トラッシュマスターソウル』(脚本・演出 中津留章仁)
★★★★! 
中津留さんの今後の活動に、大いに期待を持てる、
パワフルで強かでオッソロシイ舞台であった。
出演者の女優、川ア初夏・吉田羊に、
★★★★★!

17日(於)ベニサンピット 
トム・プロジェクト プロデュース公演
『カラフト伯父さん』(作・演出 鄭義信)
★★★★★!! 
去年夏の椿組公演『GS近松商店』で、
この劇作家の存在を初めて知り衝撃を受けたオノレ。
その衝撃が一過性のものではなかったことを改めて確認!
鄭義信は、凄味のある、本物の劇作家である!
出演者は三人。
岡田義徳に、
★★★★★!!
富樫真とベンガルに、
★★★★!

  公演中止!
Date: 2007-01-16 (火)
 井上ひさしさんが、またまた書きあがらずに初日を延期。
紀伊国屋サザンシアターで1月14日に初日だったはずの、
『私はだれでしょう』というこまつ座の公演である。
もっとも二月末までの長い公演日程であるから、
都合七回ほどの公演中止なんざ、
彼らにとって痛くも痒くもねえか…。
これも人気と力をあわせもつ大劇作家、
井上ひさしさんだからこそ許されてしまう我がままだろう。
とはいえ、なんとも客の立場をないがしろにした、
ウラヤマシクなるほど身勝手な上演中止で、
そのチケットを購入しとったこちらの頭に湯気がたつ。
 オノレも井上作品の大ファンの一人である。
それでも迷惑をこうむった客の一人として、
言ってもセン無いと承知しつつ、やはり一言いっておきたい。
 素晴らしいその戯曲を完成させた後、
上演日程を考え、劇場を押さえ、満足できる稽古を重ねて、
それからチャンとした初日の幕を開けてくだされ!
況や一年公演せずともお金に困る一座でも、
劇作家でもなかろうに…。
 オノレのごときヤツの貧しい予算の公演では、
台本も出来とらん作品の上演日程を先行して決めるような、
そんなオッソロシイ、大それたことはとてもできん。
否、例えできても、大切なお客さまの立場になって考えれば、
してはならない所業である!……ナンチャッてエラそうに。

  朝刊から…。
Date: 2007-01-13 (土)
 今朝の朝日新聞、〈私の視点〉欄は、
リナックスカフェ社長の平川克美という方と、
落語家の桂歌丸さんが寄稿している。
どちらもオノレにはまことに解かりやすく、
大いに肯ける内容で感心した。
 平川さんは《憲法改正》についての考えを書いており、
現行憲法は理想論であり、
もはや現実と乖離しているといった意見に対し、
例え理想論であってもよいではないかと問いかけている。
政治家が、現憲法を現実に合わぬと言って批判するのは、
盗人が自分の活動に差し障る刑法を変えろと言うに等しい…と見抜き、
その身勝手さの魂胆を、気持ちよく喝破しとる。
 歌丸さんは、今の《お笑いブーム》から透けて見える、
世の危うさに対し警鐘を鳴らす。
最近の政治の、弱いものいじめな増税を怒り、
そんな政治と、客とのコミュニケーションのない、
問答無用な笑いで盛る現在のお笑いブームは、
決して無関係ではないと考えておられるようだ。
で、かような笑いに浸り続けることは、
チト危険なことではありませんか…?と、
我々に一石を投じていらっしゃる。
 ババッチィ金にまみれ、
己たちだけに都合のよい政策と、
中味の薄いキレイごとばかりの言辞に日々明け暮れる、
我が日本の代議士センセイといわれる方々、
心してお二人の意見に耳を傾けよ!

  昔のトラウマ
Date: 2007-01-12 (金)
 今年の《独歩・ゴールデンウイーク公演》は、
50分ほどの芝居を二本立て。
どちらも男女の二人芝居。
一本は青年座の今井和子さんとオノレが共演する。
その作品、『虫たちの日』の稽古をしとる夢を見た。
 うちの居間で、今井さんと本読み稽古をしているのだが、
なぜか二人を挟んだ真ん中で怒鳴りまくり、
オノレに厳しいダメ出しをしている老人がいる。それは…。
昔々オノレが所属しとった〈劇団・民藝〉の親玉、
既に1988年に亡くなっている宇野重吉さんであった。
夢の中の宇野さんは、すでに死期間近。
その痩躯と顔は鬼気迫り、阿修羅のごとしであった。
見るべくして見たオッカナイ夢のような気がせんでもないが、
35年も前に辞めた劇団のトラウマは、
未だオノレの心の深層に巣食っとるらしい。
 さて本日は、今井和子さんと初本読稽古である!

  仕事始め
Date: 2007-01-08 (月)
 本日、オノレの声優としての仕事始め。
声の仕事あってこその独歩プロデュース公演だけに、
やはりこの身が引き締まるのであります。
とはいえ一月、声の仕事はヒマ気味。
しかしかような時こそ、たっぷりあるヒマな時間を有効活用。
今年の【独歩・ゴールデンウイーク公演】に向けて、
抜かりない制作的準備と創造的予習をせにゃアカン。
 今日当たり、腰痛がだいぶラクになったような気がする。
ではでは、《雨だれ石を穿つ》の精神で、今年もタエルぞ!

北の地の雪の悲哀を想いつつテレビ見ながら喰らう鮭なり   麦  人

  熱い小寒!
Date: 2007-01-07 (日)
 芹乃栄(せり すなわち さかう)、小寒。
今年の独歩公演で、オノレと夫婦になる今井和子さんから、
一月中にも、本読稽古を何回かしたいとの年賀状。
で、来週末に、早くも最初の本読をすることになった。
 季節はいよいよ寒くなるが、
舞台を目指す役者の心はますます熱い!
 本日は拙宅で催す二度目の新年会。
ヤマノカミはセリの御浸しをいっぱい作るようだ。

  初観劇
Date: 2007-01-06 (土)
 今年の初観劇。
新宿・タイニイアリスという小劇場で、
三田村組『踊り子、眠る』というお芝居のマチネー。
お尻がはみ出るほど低くて小さい椅子に一時間半。
オノレとしては軽い腰痛もあり、
観せられた舞台・客席、ともに辛いものがあった。
 帰りの雨の冷てえこと!
★★…。

  腰痛
Date: 2007-01-05 (金)
 去年の秋の舞台が終わってから、
軽い腰痛が出て悩まされとる。
ま、今のところ我慢できるほどの痛さなので、
動きにそれほど不自由はない。
しかしこの歳になるまで腰痛体験がおよそ無いのでチト不安になる。
一昨日、そのことを我が姉上に話すと、
怠惰なオノレにも継続してやれそうな、
軽い運動の仕方を伝授された。
これを毎日続ければ、腰痛は多分そのうち治るという。
 さて、それはどない運動かといいますと、
両足を交互に膝の高さまでゆっくり上げるとか、
手先に円を感じながら両腕を頭上にまで掲げ、
さらに前傾しながら地上に下げていく…てな、実に簡単なもの。
 オノレは姉を信じて、早速昨日から実行し始めた。
が、一日しただけでの効果は…まるでナイ。アタリマエダ!
面倒くさくッても、毎日やらにゃコシクダケであります。

  拝啓・総理大臣様。
Date: 2007-01-04 (木)
 今日の我々日本の政治状況、社会状況を考えるにつけ、
オノレにとってあまりに嬉しくない現実が跋扈しており、
そのことを考えることさえ、近頃は虚しくなってきて厭になる。
年が明けても我が総理大臣殿は、バカの一つ覚えのごとき、
まるで美しさの欠片もない、「美しい国」の連発であり、
その美しさの行きつくところが、
どうやら「憲法改正」ということらしい。
 拝啓・総理大臣様。
まずあなたが行革大臣や税制会長など、
実に醜い輩を起用した、己のその目の美しくないことを自覚し、
あなたが「美しい国」にしたいと言う我が国が、
いかに今、そのあなた方政治家や官僚によって、
美しくない国にされているかを、
どうかよくご理解してくださいませ。
あなた方こそ、もしかしたら美しいところもある国を、
ドギタナクしている代表であり、張本人なのであります。
さよう、あなた方がいなくなるだけで、
どれだけこの日本は、「美しい国」になることやら…と、
さほど美しくない己を自覚しているオノレでさえ、
そう思わざるを得ない今日この頃なのであります。
で、こんな諺が目に入りましたので、
不遜とは重々承知で、総理大臣閣下に、
オノレから年賀状代わり、ここに掲載させていただきます。
《悪衣悪食(粗衣粗食の意)を恥ずる者は未だ与に議するに足らず》

  次から次の新年会 !
Date: 2007-01-03 (水)
 今日は拙宅で親しき友人たちとの新年会。
例年、このメンバーとは年末に忘年会をしとるが、
去年はオノレの仕事の都合で叶わず新年会。
 五日は渋谷で、
オノレが声優としてお世話になっとるプロダクション、
メディアフォースの新年会。
 七日は鍵盤楽器奏者・武久源造夫妻、そして去年11月、
公演を観ていただき懇意になった二家族をお招きし、
やはり拙宅での新年会。
 九日は、装置・大道具のスタッフと、
今年の独歩公演のプランを飲み屋で打ち合わせ。
もちろん新年会を兼ねてである。
 11日も、音響プランナーとやはり今年の打ち合わせ。
もちろん飲み屋で新年会を兼ねてであります。
 そして1月半ばには、
今年の舞台に出演するベテラン役者三人の方たちと、
親睦をかねた新年会をする予定。
 さらに若手だけの公演スタッフを拙宅に招き、
二月半ばからはじまる稽古と本番に向けて、
ドンチャカと新年会をやり、
大いにその鋭気を養ってもらうつもり。
 さてさて、この過酷で愉しい、次から次の新年会に、
果たしてオノレの体力は耐えられるのでありましょうか…?!

  ジャンボ宝くじ
Date: 2007-01-02 (火)
  初春のかすりもしない宝くじ  麦  人

 オノレの購入した年末ジャンボ宝くじの結果はかくのごとし。
ま、およそ叶わぬバクチに夢を託すより、
オノレの苦労と努力次第で実現可能な芝居の夢に、
今年も賭けたほうが賢明なようだ!
(ドッコイ、初夢宝くじてえのも、オノレは購入しとったぜ!!)

  今年もよろしく !
Date: 2007-01-01 (月)
 年が明けた。
午前九時過ぎ、ヤマノカミと、
自宅から車で10分ほどのところに出来た、
「スーパー銭湯・おふろの王様」という温泉施設へ。
入浴料・大人一人950円。
露天風呂をはじめ、さまざまな形体の風呂があり、
けっこうなお金をかけて造られとる。
 のんびり二時間ほどくつろいで帰宅。
缶ビール一個飲んだらもう眠い…。
 みなさま、今年もよろしくお願い致します!
 
  年明けて昨日とおなじ朝餉かな  麦  人