『受付』は今日で二日目の本読み。 演出のオノレと役者、そして若いスタッフは、 この手強い作品世界を、いかなる創りで舞台化するか、 喧々諤々話し合いながら取り組んでいる。 幸いというか、さすがというか、ベテラン役者のお二人は、 オノレの考えていることに納得さえすれば、 オノレの望む方向へと演技の質(表現方法)を変えてくれる。 しかしオノレのごとき柔な演出家においては、 この役者に「納得」して頂くための術がまことに未熟で、 いつもそう容易く納得してもらえるわけではない。 で、一つの解釈をめぐって議論するうち、 役者やスタッフの考えにオノレが納得させられ、 演出としてのプランを修正しちまうことも多々ある。 そんなとき、演出の立場をチト恥じ入ったりもするのだが、 よりよい創造のためには何のこれしき…てなもんだわい。
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