今日は、この三月に逝去した劇作家・安保廣信さんを「偲ぶ会」。 オノレは、自分からみた安保さんの「人となり」を、 会の冒頭で皆さんにお話しする大役を仰せつかった。 歳を重ねるにつけ涙もろくなったオノレは、 感情を抑制してチャンとお話できるかチト心配である。 かくもオノレにとって、安保さんとの思い出は大きく重たい。 オノレに、近松門左衛門の言葉、 「虚は実なり、実は虚なり」を引用し、 芝居や役者のあり方を懇々と話してくれた在りし日の彼。 この言葉は、オノレが芝居の創造をやめる日まで、 己の座右の銘であり、自身の表現を問うリトマス紙である。 安保廣信さん…。 あなたはこよなく芝居を愛しつづけて、 人生の旅路に終止符を打ちました。 ほんとうに、ほんとうにお疲れさま。
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