オノレ日記帳

2007年8月の記録



  「CSI科学捜査官」の打上
Date: 2007-08-28 (火)
 月曜日は、米TV映画シリーズ「CSI科学捜査官」第6シーズン、
日本語版・最終回の吹替収録日。
夜はその打上で奥湯河原の温泉宿でドンチャカ。
今日は昼過ぎに帰京し、
親しい役者の出演しとる芝居をマチネー観劇。
 「ベンチの二人」(作・ハーブ・ガードナー)という、
なかなか面白いアメリカの作品であった。
が、昨夜の宴会疲れと、
蒸し風呂のごとき暑さの小劇場内で二時間を越える観劇。
もはやオノレの内臓と皮膚はヨレヨレとなり、
芝居の感想をシッカリ記載する元気なし。
 湯河原の商店街もなんだか元気がなかったぞい。

  《さようなら》
Date: 2007-08-22 (水)
《さようなら》

あなたは菩薩のような風情
しなやかな柳腰と細い首
その身にのる愛嬌のあるやさしげな顔
切れ長で涼しげな目にも慈愛の光
裏切ることを知らず
裏切られたことも受け入れず
こくりこくりと頷ずきながら
人の心の性善を語るばかり

かつてあなたの慈愛を受けながら
その心に背き袂を分かった男は
不意を衝かれたあなたの訃報に
駆けつける勇気もなく
熱暑の桜並木の木陰の下で
玉響の祈りを捧げつぶやく
さようなら

  津軽三味線・保村雪山ライブ
Date: 2007-08-20 (月)
 昨日の日曜日は代官山のギャラリーまで足を運び、
友人の津軽三味線奏者・保村雪山さんのライブへ。
久し振りに雪山さんの透明で心に沁みる唄声と、素朴なおしゃべり、
手練の三味線演奏に外の暑さを忘れて聴き入る。
 彼女が愛してやまぬ津軽の詩人・高木恭造の方言詩の朗読は、
これまでにもまして味わい深く語られとったな。
自然の厳しい風土の中で生きる人のやさしさや愛が、
オノレのような愛に疎い男の胸をもキュンとシメツケル。
 会場で、かつて雪山さんもライブした水道橋の喫茶店、
「しろとくろと」のママ・安保さんと出会う。
ライブが終わり、ママと吉祥寺に出て、
久し振りに焼肉を食べながら、冷たいビールで乾杯。
オノレよりモリモリ食べる七十五歳のママの食欲に一安心!

★ 雪山さんがCDを出した。津軽じょんから節など、全10曲の演奏、
  高木恭造・方言詩の朗読などがシッカリ収録されている。
  注文はFAXかEメールで。
  FAX  048(478)8296
  Eメール setuzan@jcom.home.ne.jp

  激暑!
Date: 2007-08-16 (木)
 暑い…、熱い…、アッ〜ツ〜イ!
午後一時半、仕事で自宅を出る。
タオルを水に濡らして頭にのせ、その上に帽子を被って。
し、しかし! 何と水タオルは、
駅まで歩いたおよそ20分の間に、七割がた乾いておりましたわい!
 今日は仕事後、久し振りに吉祥寺に出て一杯飲むつもりであった。
が、この激暑で、その元気はすっかり萎えた。
で、仕事を終えて自宅に真直ぐ帰り、只今午後八時。
水シャワーを浴びて、遂にクーラーのスイッチを入れ、
今オノレは、ようやく人心地ついて泡盛のロックを飲んどる。
 涼が恋しい!!

  終戦記念日…。
Date: 2007-08-15 (水)
 終戦記念日…。
オノレが一歳になってまもなく戦争が終わった。
つまりオノレもオギャーと生まれておよそ一年、
戦時下の日本を、たぶん必死に生き抜いたのである。
東京大空襲、広島・長崎への原爆投下という、
悲惨な時代のまさに大詰めの少し前、この世に生を授かり、
しかし幸いにも何とか元気にここまで生きてこられたオノレ。
むろんオノレの脳内に戦争の記憶はカケラもない。
だが例え一年といえども、
日本の、世界中の数え切れぬ戦争犠牲者の人々と共に、
狂気の時代の空気を吸って生きたという事実は重い。
 21世紀の戦争を知らぬ日本の若者よ、
国家権力の無謬を信じる恐ろしさを、
過去の時代から学んでくれ!

  家族のお世話
Date: 2007-08-13 (月)
 今年亡くなった実父の新盆で、ヤマノカミは青森へ。
今日から三日間、オノレは独身である。
我が家には犬のオトメ、カラスのタイチャン、インコのドッポ、
一頭二羽のニギヤカな家族がいるので、
その世話をするのはナカナカ骨が折れる。
普段はおよそヤマノカミにおまかせなんだが、
不在とあらばオノレがやるしかシャアナイ。
彼女らは(なぜかみんなメス)、
ヤマノカミよりオノレを完全に格下と考えとるから、
うっかりその気分を害すると、吠えたり突ッついたり、
まことに反抗的な態度をとったりしかねん。
ヤマノカミの戻るまで、彼女たちのご機嫌を損ねんよう、
やさしくオセワいたします。

  誕生日!
Date: 2007-08-08 (水)
 もはや立秋…。
しかしお天道さんは真夏の猛暑。
年々オノレの身体は暑さに対して弱くなっとる。
ホンマ、一歩外へ出るにも腰は重い。
しかし仕事を頂戴した日に、かようにゼイタクな弱音を吐いとっては、
それこそお天道さんから熱い灸でも据えられッちまいそうだな。
腹に気合一発、自宅を後にし、
炎天下の道を二十分ほど歩いて電車に乗り、
ゼイゼイ四谷のスタジオへたどり着き、ナレーションの一仕事。
無事収録を終え、やってきた事務所のマネージャー氏と昼飯。
実に熱いワンタンメンを喰らい、気持ちよく滝の汗にまみれた。
さて、お勘定と立ち上がりざま、
「今日は麦さんの誕生日だとデスクに聞いたので、
ここはボクがおごります」と、マネージャー氏のありがたき言葉。
《おや、オノレの誕生日であったか…。すっかり失念しとったわい》
 そうなのだ。オノレもヤマノカミも、
およそ誕生日というものにこだわりがない。
別にそれがよいことでもなかろうが、一緒になってから今日まで、
誕生日に普段と異なる格別な過ごし方なんざ一度もしたことがない。
人様に言われ、はじめて誕生日だったと気づくこともしばしばである。
ま、八十、九十まで生きれば、誕生日を迎えるたび、
何か格別な感慨にオノレも浸るようになるのかもしれん。
それはさておき、美味いワンタンメンを奢っていただきゴチでござんす!