朝、遊歩道を歩くと、小平界隈の桜もどうやら満開。 この様子だと、四月に入ってたちまち葉桜? 昨日、近所に住む友人の声優宅へ、 花見に誘うつもりで電話をかけた。 奥方が出て、たぶん風邪なのだろう、ひどいガラガラ声。 「×○♂&○∞!」 何を言っとるのかさっぱりわからん。 かろうじて、 「タビ…」といったような気がしたから、 「旅ですか?」と、聞き返した。 そのとたんに電話は切れちまった。 どうも申し訳ない電話をかけてしまったようである。 このオノレの友人はよく旅に出る。 その旅では、必ず親友のいる京都へ寄り、一二泊するらしい。 今頃、ひょっとすると嵐山の桜に囲まれ、 かの親友と花見酒をしつつ、 人生の侘び寂びでも語っているのではないか? オノレは一人花見へ行く気にもならず、 自宅に閉じこもり、ダラダラと芝居の稽古をはじめた…。
桜雲は寂しさばかりつのらせて 麦 人
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