オノレ日記帳

2009年6月の記録



  梅雨の間に間に…。
Date: 2009-06-30 (火)
 沖縄は梅雨明けしたようだが、東京はまだまだ…。
愚図つく空模様の蒸し暑い毎日で、何をするにもカッタルイ。
それにもまして愚図つきカッタルイ日本の政治。
一年満期の定額預金じゃあるまいし、国民の審判も受けず、
毎年首相の首をすげ替えて延命を謀ってきた与党。
これほどノー天気に、国民無視で政権にしがみつく連中の姿は、
醜いを過ぎて最早ゼツボウテキである。
 日本全国の梅雨明けの後、
オノレは八月半ばくらいにまでに引越しをすますつもり。
で、日本の政治も梅雨明け後、一二ヶ月内には国政選挙。
国民無視の醜い代議士先生たちを、
大量に永田町から「ヒッコシさせにゃならん!」

  井上ひさし・作 『父と暮せば』
Date: 2009-06-26 (金)
 昨日、井上ひさしさんの事務所から、
来年八月に予定している独歩プロデュース公演、
『父と暮せば』(作・井上ひさし)の上演許可を頂戴した。
 「いよいよ…!」である。
オノレにとって、この「いよいよ…」は、
さまざまな想いと決意をこめての「いよいよ…!」である。
ま、その想いや決意は来年になってから、
おいおいこの日記で語ることになるだろう。
とにかくその前に通過せにゃならん難所、
独歩12月公演、『海ゆかば水漬く屍』の舞台がある。
まずはこの舞台をしっかりと創り、無事千秋楽を終えて、
2010年の正月を迎えたい!

  文学座アトリエ公演 「結婚」
Date: 2009-06-24 (水)
 文学座アトリエ公演、「結婚」(作・松田正隆)を観劇。
1時間20ほどの芝居であったが2時間半くらいに感じた。
お話もよくわからんし、一つ一つの台詞が難解至極。
まるで作家個人の観念詩の朗読でも聞かされとるようでマイッタ!
 松田正隆は十五六年ほど前から、
「坂の上の家」「海と日傘」「紙屋悦子の青春」など、
なかなか優れた戯曲を書いて大変注目された劇作家である。
オノレも、上記したような彼の初期の作品は大好きで、
この手で上演出来るものならしてみたいと一時期思った。
しかしここ数年の作品は余りに「劇的面白さ」を逸脱しとる。
ホンマにどうしちゃったんだろう!?

  引っ越し準備
Date: 2009-06-20 (土)
 いよいよ今日から引越しの準備を始めた。
いつ引っ越すかはまだ未定だし、
現在住んどるマンションがいつ売却できるのかも皆目わからん。
しかし引っ越すだけなら、七月半ば過ぎればいつでも可能になった。
で、今から暇を見つけ、処分するものは大胆に処分し、
人に引き取っていただけるものは遠慮なく引き取ってもらおうという寸法。
 現在のマンションに引っ越しておよそ十年。
こんなにも抱え込まんでいいものを抱え込んで暮らしておったとは!
改めて、「モノ」に踊らされている生活をしとったんだと、
オノレは深く反省するばかりである。
 ま、それはさておき、やはり《このトシ》で、
重いものを持ったり、移動したり、梱包したりの作業はまことに辛い!
普段使わぬ筋肉を使うせいか、今日一日で体中ガタガタ。
ホンマ、この先が思いやられるわい!

  ATUKOさん…。
Date: 2009-06-15 (月)
 今朝の夢はセピア映像。
中学二年生のときのオノレである。
なぜって、この夢でオノレと共演してくれたのは、
中二のときだけ同じクラスだった女の子。
 彼女はとにかく勉強が出来て、生徒会副会長。
背が高くグラマーで、すでに色っぽく大人びた顔。
成績の悪い、オノレのような生徒に対しても優しかった。
 ATUKO SUZUKIさん…。
オノレは彼女にラブし、眠れぬ夜もあったのだが、
けっきょく胸の想いを告白できず、ついに「片想い」で終わった。
 な、なんとそのATUKOさんが、
オノレの膝に顔をうずめ、気持ちよさそうに眠っている…。
ま、それだけの夢であったが、
オノレは目覚めて、まことにシアワセな気分でありました!
 あの憧れのATUKOさんは、
今も元気で優しい、グラマーな婆さんだろうか?
どんな家族に囲まれて暮らしているのだろう?
オノレのことなんざ、まったく憶えとらんのはまちがいないが、
あのとき、たとえ振られても告白しておけば、
オノレの人生も、また別の道をたどっていたかもしれん…?!
 ナンチャッテ!!

  決意はしたものの…
Date: 2009-06-12 (金)
 先週、現在住んどるマンションを手離す決意をしたばかりだが、
すでに売却を依頼した大手不動産会社のネットには、
オノレのマンションの写真や詳細が掲載されとる。
で、この事実は、オノレの心理を何とも微妙、複雑な状態にさせる。
 果たして、何人くらいの、
どない「お客サマ」(購入希望者)がこの部屋を見学に来るものなのか?
実際その方々は、こちらの希望額で買ってくれるものなのか?
そしてこれはいつ頃に決着するのだろうか…?
なんてえことをアレコレ考えとると、
まだオノレとヤマノカミの住まいでありながら、
既に何となく自分たちの住まいでないような気分もして、
妙に腰が落ち着かなくなり、居心地があまりよくない。
 この間、友人に売却の決意を話したら、
「お前、なんでまたこの悪い時期に…!」と呆れられたが、
いつもそういう道を選択してしまうのが、
セッカチで計算に弱い、オノレという人間の宿命…。
 シャアナイ!!

  まだまだ…!
Date: 2009-06-10 (水)
梅雨入りにこの紫陽花は尾羽枯らし   麦  人

 東京の梅雨入りもそろそろか?
若い頃は夏が大好きで、どんな猛暑も堪えなかった。
しかし今では夏の暑さがひどくコタエル。
冬の寒さの方がまだしも我慢できる。
そんなことを思いつつ、
「まだまだ尾羽打ち枯らすわけにゃいかん…!」と独白し、
オノレは遊歩道の枯れはじめた紫陽花を見ていた。

  シンドイ決意
Date: 2009-06-09 (火)
 ひょっとするとこの夏は猛烈にハードな夏になりそう…。
十年前、終の棲家と思って購入した現在のマンションであったが、
諸々深い事情が生じて、遂に引っ越すという、シンドイ決意をした。
六十半ばになっての引越しは、考えただけでもゾッとするが、
九十を過ぎるまで住宅ローンの支払いを続けるのは、
どう考えても無茶であると自覚したのである。
まして年金を払ってこなかったオノレ。
この先もずっと現役で声優の仕事をするほか収入の道はなく、
その仕事を何歳までやれるかの保障はない。
で、現在のマンションを売り、
人様にお貸ししている以前のマンションへ戻ろうというわけ。
 売り出すのはこれからなので、いつ売れるか見当もつかんが、
戻るマンションの居住スペースは現在の半分。
つまり現在抱え込んどる多くの家具類や雑貨類や本を、
「えいッ!」とばかり気合を入れて処分せにゃならん。
ところがだ…。
いざ処分するとなると、ヤマノカミは諸々の物に執着心強く、
なかなか素直に処分するといってくれん。
そこで言い争いとなり、つまらん夫婦喧嘩が勃発してしまう。
 ああ、この先が思いやられるわい!

  北村想・作「モダン太陽傳」
Date: 2009-06-06 (土)
 ええ〜、横浜を拠点にしている演劇人に、
《横浜未来演劇人シアター》というグループがありまして、
実は小生、その連中の舞台を観たことはないのでありますが、
ひょんなことからお近づきになり、
このグループの公演に関わることと相成った。
 来月7月18日〜20日の三日間、
横浜にぎわい座(JR線・市営地下鉄線「桜木町駅」徒歩五分)にての公演。
 上演される作品は、北村想・作「モダン太陽傳」。
ま、その戯曲を読むと、とにかくハチャメチャな時代劇でありまして…、
オモロイ舞台になるのか、ただフザケタ舞台になるのか、
今のオノレには皆目見当がつかん。
しかしともかく、このグループの連中の熱い情熱に、
オノレの心は衝き動かされ、二つ返事で関わることに決めた。
で、どう関わるかというと、
その舞台のナレーションを担当させて頂くのであります!
でもネ、これがけっこう読み応えのあるナレーションでありまして、
今日、その音声収録をしたのであるが、
果たして本番の舞台とうまく溶け合ってくれるかどうか、
もちろん自信はあるけど…不安もアル。
 お時間のある方は、是非横浜まで足を延ばしてつかあさい!!

  足利事件
Date: 2009-06-05 (金)
 1990年、4歳女児が殺害された「足利事件」。
犯人とされ、無期懲役で服役中だった菅家利和さんが釈放された。
 初期のDNA鑑定によって犯人と断罪され、
最新のDNA鑑定の再鑑定が、
検察のつくった冤罪であることを証明するとは…。
ま、結果的に科学に頼った人の判断が人をおとしめ、救ったわけで、
人智の無力さを感じつつ、人が人を裁く難しさ、残酷さを改めて思い知る。
 裁判院制度がスタートする今、司法も、裁判に関わる国民も、
白黒を断じる裁きの重さ、怖さを、肝に銘じにゃならんわい。
 無罪が立証されたとはいえ、
十七年間の人生を刑務所に拘束され棒に振った菅家さん。
その心中を察するほどに、オノレの口からため息が出る…。

  オユルシアレ!
Date: 2009-06-03 (水)
 数年前、椿組の花園神社テント公演で、
オノレは鄭義信という劇作家&演出家の存在を初めて知り、
その素晴らしい作品と舞台創りにオッタマゲちまった。
彼は去年、「焼肉ドラゴン」で大きな賞をもらい、
(実際優れた舞台であったとオノレは思う)
ますます演劇界の注目を浴びている。
この鄭義信の脚本・演出の舞台、
「鴨川ホルモー」を吉祥寺シアターで観劇。
(アトリエ・ダンカンプロデュース公演)
 もちろんオノレは期待に胸をワクワクさせて客席についた。
が、始まって五分もせんうちに期待は失望となり、
一時間十分ほどかかった長〜い一幕の終わりには、
さらに長い二幕を見る勇気は失せて劇場とオサラバした。
鄭さん、たぶんオノレの観劇センスが鈍っているか、
日増しにカタクなりつつあるオツムのせい…。
どうかどうかオユルシアレ!
 先週観たハートランド公演、「ペラペラゲーム」は面白かった。
作・演出は、鄭さんに負けぬくらい注目され、
アチコチで書きまくっている劇作家・中島淳彦。
今回の舞台は、六年ほど前に初演した作品らしいが、
一週間後に仮釈放される女囚と、
その面倒を見る女刑務官たちの喜怒哀楽がタノシイ!
刑務所内で規律正しく、衣食不自由なく、
長く暮らした女囚が社会に復帰する前の不安。
その刑務所内に勤務し、女囚の監視と教育に明け暮れ、
あげく結婚もままならぬ現実に悩む女刑務官。
なかなか鋭い視点とオモロイ構成で創りあげられとって、
オノレは知らず知らず劇中にのめりこみ、思わず笑って、泣いた。
 来月の椿組七月恒例・花園神社テント公演は、
この中島氏の「新宿ジャカジャカ」という新作だという。
大いに期待したい!
 もちろん今後の鄭義信の創造活動にも!!

  《シャボン玉政権!》
Date: 2009-06-02 (火)
 アメリカの自動車大手GMが経営破綻。
米政府は4兆7500億円もの再生資金をだ出して支援し、
この世界的マンモス企業を再生させるという。
つまりGMは、当分米政府傘下の国営企業になって、再建を目指すってえことだろ?
いやはやオバマさんも、どえらい時期に大統領になっちまったよなあ…。
 ところでオノレは、今のところではあるが、
オバマ大統領になかなか魅力を感じるし、いろいろと期待もしている。
とくに最近見せた核廃絶への決意は、
これまでの米大統領とはまったく別の意思と決意を感じさせる。
前共和党大統領と異なり、国連重視で、力より対話をという姿勢もある。
何よりブッシュのごとき軽薄さがないし、つまらんパフォーマンスもない。
国内と世界の中心的指導者として、今後いかなる立場と政治をするのか、
是非「正しい権力の行使」で、その能力を発揮してもらいたい。
 それにしても我が日本国のタローさんは…。
オバマさんと比べてもしゃあないが、あまりに軽いシャボン玉。
大辞林の暗愚の項に、「君暗愚なれば国乱れて亡ぶ」とありましたぜ。
ハヨ、消えておくれ、《シャボン玉政権!》