一昨日、オノレとヤマノカミは、
小平市から小金井市への引越しに無事セイコウした。
スペースシャトルの打上のように、
天候不順で延期することもなかった！
すべては若い体力に溢れた「七人の侍…」否、
「七人の助ッ人」のおかげである！
　さて、築およそ三十年の新居に寝泊りして早や二日。
とにかく恐ろしく狭く、
まだ片付かぬ荷物のせいもあり、足の踏み場にも苦労する。
しかし住み替えた気分はなかなかヨイ。
とにかく「住めば都」である。
たぶん、いや九分九厘、
オノレとヤマノカミの「終の棲家」である。
後何年、この住みかで生きるのかは知らんが、
果たしてどないドラマが魔って…、いや、待っているのであろうか！？
　さすがに「ツカレタ！」

　三日後、いよいよ小平市から小金井市へ引越し。
オノレとヤマノカミ、獅子奮迅のカツヤクにより、
もう家財道具の七割方は引っ越し先へ納まった。
29日に来て頂く引越しの助っ人さんたち、
ずいぶんラクになってしまいオユルシ…否、ゴアンシンあれ！
　どんどんモノがなくなり、ガラ〜ンとしてきた現在の部屋。
そんな中で寝起きしてると、
もはや『我が家』という意識は徐々に薄れ、
何か旅先の宿にでも泊まっているような、チト寂しい気分になる。
「あと三泊、お世話になります…」、てえような感じだな。
　本日、パソコンも取り外すから、この日記帳も、
小金井市に引っ越し、落ち着いてからの再開となる。
　さて、モウヒトフンバリ！！　

　小平市から小金井市への引越しが一週間後に迫った。
が、オノレが引っ越すのは、両市をまたいで車でおよそ十二三分。
まことに近い距離である。
で、ヤマノカミとヒマを見つけては、
車で運べるものをエッチラオッチラ運んどる。
梱包したダンボールだけでも既に３０包みくらいは運んだか？
　さて、そのダンボールを引っ越し先で開き、
納めるべきところに納めてみると、
何もない六畳二間の無機質な部屋の雰囲気が一変。
たちまち人の暮らすニオイというか、生活臭のような温もりが漂った。
　現在のマンションで抱えていた諸々のモノ、六割りくらいを処分し、
これからは可能な限りシンプルな暮らしを心がけにゃならんが、
やはりモノによってはなければならんモノもある。
またそれがあることによって、オノレの気持ちも安らいだりする。
　人の暮らしってえのは不思議なモノだなあ…。

詩人気分

人影のない寂しい夜道だ
七月の強い風
風に揺れ樹々はざわめく
おれの影も薄ぼんやりと乱れている
とてもとても乱れている…
乱れたおれの影をおれは見やって
まるで人ごとのように歩いている
それからなんだか…
詩人気分

　先週始めに傷めた左足太腿も八割方治癒。
けっきょく今回も医者にかからず、
自力というか、湿布と塗薬だけで何とか治せた。
　この十八日、オノレがナレーションをさせて頂いた、
《横浜未来演劇人シアター》というグループの舞台、
北村想・作「モダン太陽傳」の初日が開き、今日が千秋楽。
オノレは初日の舞台を観せていただいたが、
もちろん稽古を拝見したときよりずっと面白くなっていた。
（作者の北村さんともお会いすることができてよかった）
しかしパワーに溢れたこのグループではあるが、
今後の課題も決して少なくないように思う。
ともかく真摯で前向きな彼らが、
若さだけでは克服しきれぬ創造の奥深い遥かなる道を、
この先あきらめず、忍耐強く求めてくれんことを心から願う。
　さて、偶然の共演？　であったが、
「モダン太陽傳」の舞台美術を担当したのが、
最近オノレも親しくなりつつある加藤ちかチャン。
その才能を高く評価され、
今やアチコチの劇団やグループから声がかかる気鋭の舞台美術家。
その彼女が昨夜の舞台を観たあと、オノレに電話をくれた。
彼女はまことに率直な人で、舞台にたいする評価も自分に嘘をつかない。
で、その甘くないご本人から、
「ムギさんのナレーション、ホントに凄くてスバラシカッタ！」とホメられた。
もちろんオノレは嬉しくてチト舞い上がり、
「やらせてもらってよかったわい」と心から思い、
昨夜は美味い晩酌をしてぐっすり眠った。
そして今朝起きたら、傷めた左太腿がビックリするほど回復しとった！！
《加藤大明神！》　

　またやってしまった!
昨日、テレビを移動したとき、
臀部から左足太腿の筋を傷めたようで、
今歩くのがまことに辛い。
昨夕から湿布をし、今日は少し痛みがやわらいだが、
まだビッコで、おそるおそる歩かにゃならん状態。
ま、医者にいかずとも湿布だけで治りそうな気もするんだが、
今日一日様子を見てだめなら、
明日の仕事帰りに整形外科へ行くつもりだ。
　去年の十二月には右足を傷め、
今年の五月の公演前には老化現象の右肩痛で苦しみ、
その公演後からは、ずっと軽い腰痛が続いとる。
このところのオノレの肉体は、まるで今の自民党みたい。
　いよいよガタのきた古い体質の若返りを、
何とかしてはからねばならんわい !

　東京都議会議員選挙。
民主圧勝、自民惨敗で、オノレの溜飲もチト下がる。
しかし民主の風が余りに強すぎ、共産・社民は哀れ埋没。
中選挙区でも勝てなくなる一方の小政党は、
小選挙区の衆議院議員選挙では、
もはやただ沈没していくだけの運命なのか?
で、それでホンマに、この国の真の民主主義は守られていくのか?
確かに世間に受け入れられるに、
余り知恵のある策を講じているとは思えぬ小政党。
(不破さん以来、みな同じように聞える共産党の方々の、
あの冷静で、語尾上げするオシャベリや演説口調…。
誤解だったらゴメンナサイ。
あの口調だけでもまず矯正し、一人ひとり、
もっと個性溢れたオシャベリをするだけでも、
たぶんチットは支持票が増えますぜ!)
　それでもオノレは思うのだ。
例え小粒でも、権力の横暴に目を光らせ、
ピリッと辛い批判のできる存在を失った政治はオソロシイ。
オール与党の、大政翼賛会みたいな国家体制はゴメンである。
　どうやら来月末になりそうな衆議院選挙でも民主党は圧勝し、
おそらくその手に国家権力を握るであろう。
　民主党さんよ。驕らず、心して勝利の美酒を飲んでおくれ!!

　東京都議会議員選挙。
ついこの間、何回忌とやらで派手なイベントをやらかした、
かつての大スターの兄上であられる現東京都知事。
偏見と傲慢に凝固まったこのお方が知事になって十年。
知事として、いったいどない実績を残し、
我々都民のタメになることをしてくださったというのか？
チト乱暴に、一ッ括りに言ってしまえば、
小泉政権にも似て、およそ弱者に冷たい都政の十年ではなかったか？
その都知事サマを支えてきたのがどの政党かは明白である。
かしこい都民は、かしこい選択をし、
この前マチガッた選択をし裏切られた都民も、
こんどはマチガエズに、悔いのない一票の権利を行使しよう !
(もちろん来るべき衆議院議員選挙もだ !!)

　住宅ローン破綻が急増しているらしい。
オノレも現在住んどる小平市のマンションを売却に出しており、
この「暗い」ご時勢で、いつ売却できるか皆目わからんが、
ともかく今月末には小金井市へと引っ越す。
九十過ぎまで続く住宅ローンの返済は、とても無理だと判断しての結論である。
つまりオノレもきわめてローン破綻にちかい立場の一人と言えぬこともない。
　今はかつてのバブル時代のように、購入時よりさらに高く売れたとか、
売却してオツリがくるなんてえ状況は夢の夢…。
売ってなおローンの残債がまだ残るてえケースは多いらしい。
オノレも今の売却額でいつまでも買い手がつかんと、
さらに値を下げて売却し、残債を払い続ける破目になるかもなあ…。
　それでもオノレはまだ恵まれとる。
人さまにお借りしてもらっていた、ローンのないマンションへ戻れる。
このマンションのスペースは、37�uと今の半分チョット。
座ると壁が座椅子の背もたれになり、片腕延ばせば食器や本も手にとれる。
まことに狭くて、ある意味機能的、
トシヨリには案外都合の良い居間なのである。
（人間、ナンデモ前向キニ思考セント生キテイケナイ）
とにかく夫婦二人で老後を過ごすには充分のヒロサ。
駅からは近いし、知り合いも多い。
「住めばミヤコ」「ゴウに入ればゴウに従え」なんてえ言葉が頭に浮かぶ。
　そう、救いがたいのは、オノレの「業」だけなのであります！

　いざ、今月中には引越しする状況となり、
住所変更の手続きを始め、せにゃならん諸々の手続きがまことに多い。
そんな中で、固定電話の扱いをどうしようかと思案する。
オノレもヤマノカミも、今や人と電話で話す八割は携帯電話である。
固定電話の役割として主に使っているのはＦＡＸ機能で、
このＦＡＸもＰＣや携帯のメールでもう不足ないのではないか。
　引っ越すこの機会に固定電話とオサラバしようかとチト悩む。
独歩の公演もまだあるしなあ…？！

　世界は動く。日本も動く。
オノレも「お引ッ越し」で動く。
「激動の時代」とはよく言われるが、
時代は古今東西、常に激動しとる。
そしていかに生きるに困難な激動の時代であろうとも、
オノレとしては、オノレの個としての生きざま、
オノレの納得できる暮らしの在りようを、
生きて可能な限り見失わずに追求したい。
　生きる価値観は人それぞれに異なる。
人それぞれの生きざまを尊重することは大切である。
そのことをわきまえた上で、今オノレが考える理想的老後は、
「身の丈に合わぬ虚飾なモノをどんどん剥ぎとり、
例え地味でも、歯ごたえのあるモノを見つけ、
そいつをたっぷり時間をかけて咀嚼する」、そんな生き方。
　もちろん、言うは易く行うは難し…なのであります！

　現在住んでるマンションを売りに出して一ヶ月。
購入希望の問い合わせはまだ一件もなく前途はケワシイ。
しかし引越し準備は順調。
暇な時間を見つけては老骨に鞭打ち、
エンヤトットと頑張ったおかげで、この七月中に引越しも可能な状態だ。
で、とにかく買手がつかぬとも、引越しだけはしてしまうことにした。
ま、売買に関してはジット我慢の日々が続くことになりそうだが、
「待てば回路の日和かな」てえこともある。
でもこの深刻な不況のご時勢、たぶんそういうことにはならんのだろうなあ…。
　「オトコはツレエヨ！」　

　本日は夕方から横浜まで足をのばし、
小生が「声」の出演のみで大活躍？する舞台、
横浜未来演劇人シアター公演、
（７月１８日〜２０日　横浜にぎわい座）
北村想・作「モダン太陽傳」の通し稽古を観させていただく。
　オノレが横浜に行くのは何年振りであろうか？
もう十年以上行ってない気がするなあ…。
街の様子はずいぶん変貌したことであろう。
しかし今日はゆっくり散策する時間がなく残念。
時間があれば港の見える丘公園のカフェでコーヒーでも頂き、
中華街で一杯飲みながら、
美味いものをタラフク喰って帰りたいところである！