衆議院選挙の結果が出た。
事前のマスコミの世論調査どおりに、
民主党が300議席をこえる圧勝、自公惨敗 !
国民の意思は雪崩をうって現与党を拒否した。
民主党は努々この国民の意思を裏切ってはならん。
政治も社会もこれで一挙に変り良くなるはずもないが、
とにかく民主党は、
これまでの膿んだ政治にできるところからメスを入れ、
この国を着実に、よりよく変革せにゃならん。
そのためにも、まずは官僚の隠す諸々の情報を速やかに公開し、
国民の知る権利を尊重し、
透明性のある政治を推進してくれ・・・と、オノレは期待する。
　それにしても小選挙区で落選しても、
比例代表で復活するこの選挙制度には首を捻るな。
大モノぶったコイズミの番頭やら、
カザグルマの女のようなヤカラはどうにかならんか ?
見たくもないあの顔を、
この先四年も見にゃならんというのは、オノレには実に不快。
どうにかならんかい・・・? ならんよなあ !

　ようやく衆議院選挙投票日 !
それにしても解散から今日まで長い40日だったな・・・。
〔現与党政権〕は、この長い期間に、
解散時、〔現野党〕に吹きまくッとった風向きを変えようと狙ったんだろう。
が、賢明な国民の怒りの矛先は、たかが40日くらいで変らんだろう。
　政権交代が実現して、すぐバラ色の日本になると思うほど、
オノレのアタマも、国民の頭も単細胞ではない。
しかし余りに酷い〔自公政権〕よりは、
チットはマシになってくれるであろうとキタイする。
　今夜だけは、テレビの選挙報道番組に釘付けだ !

　五十過ぎれば楽隠居・・・。
なんてえのは、遠い遠い昔のお話。
男女とも、平均寿命が八十をこえる今日の世の中では、
七十過ぎても骨身削って働かにゃ生きてゆけない。
そんな「不幸 ?」な立場の老人がゴマンといるはず・・・。
たぶんオノレもその歳まで生きとればそうなるだろう。
ま、オノレの場合、
好きな声優の仕事で働ければ幸せそのものではありますがね・・・。
　日本画家の巨魁にして酒豪・横山大観は九十歳で死んだ。
八十七歳のとき重病に臥したが、それでも酒をやめず、
酒が主食で、飯も副食物もほとんどとらずに回復したという。
で、回復した彼は、八十九歳にして、「山川悠遠」 「不二」という、
二つの大きな作品を描いて遺した。
　この大観の晩年からオノレが得る教訓は、
「人間、大好きな仕事でなら、働けるうちは働き続け、
酒や煙草や、好みの嗜好品もヤメナイホウガヨイ」、
てえことなんだが・・・。
　アマリヒトサマニ、オススメハイタシマセン !

　三日前、訃報が届いた。
脇野義澄さんであった。
去年五月の独歩プロデュース公演、
「おたまじゃくしはかえるのこ」に出演してくれた。
将軍と呼ばれるオノレの役とコンビを組む従卒役。
難しい役どころであったが、
脇野さんならではの喋りと風貌で、
その存在感は強烈だった。
　偉丈夫でダンディー。
お酒が大好き。煙草が大好き。若者が大好き。
そしてもちろん芝居が大好き !
　去年までは、七十五歳と思えぬ若さを誇っていたのに、
この五月お会いしたとき、少し元気のない様子が気にはなった。
　脇野さん、お疲れさまでした。
あちらで再会するまでさようなら・・・。

　いくつかの紆余曲折はあっても、
半世紀余の長きにわたり、自民党という肥満した山は、
日本の大地にどっしりあぐらをかいて、
好き勝手に権力の旨味をむさぼってきた。
近年、その肥満した山の麓で、
いよいよ多くの民の懐は切羽詰まりはじめ、
「もう許せん」と、怒りは爆発寸前 ?!
　ここ数日、新聞に発表された新聞の世論調査。
のきなみ民主党、三百議席越えの「メズラシイ」数字。
果たして巨峰〈自公山〉はほんとうに崩れるのか ?
　一週間後、国民の意思が明確になる。

浮世絵の女のような百日紅　(麦　　人)

あちらこちらで百日紅の花が咲いてるなあ
百日紅の木はこんなに大きくなるんだなあ
子供のころ
のっぺらぼうの百日紅の木が不思議でならなかったなあ
小さなうちの庭にも
白と紅と一本づつ植えたい気がするけど
こんなに大きくなられてもなあ
あと何十年も生きられやしないんだからなあ
それにしても
百日紅の句には女を詠ったものがおおいなあ

百日紅乙女の一身またたく間に　(中村草田男)

　この土日、自宅で二日続きの飲み会。
小平から小金井への転居を「祝福 ?」 して、
土曜は、かつて小金井で親しくお付き合いした、
地元のパワーあふれる主婦の方たち四人と。
日曜は経師職人の遠藤ちゃん、画家の松尾さん、
福祉会社で運転手をしている佐藤君たち友人三人と。
　彼女・彼らは、かつてこの拙宅へチョコチョコ来ている。
で、皆懐かしがり、
「このセマサもオチツクワー」とか、
「ケッコウー風情ガアルジャン」などと、
チト嬉しくなるようなことを言ってくれちゃって、
広いマンションを見限ったオノレをやさしくナグサメてくれた。
　持つべきものは友人である。
大切なザイサンはモノではなく、
人と人とのつながりなんだと、しみじみ思った土日である !

それがしも其の日暮らしぞ花木槿 (一茶)

　十年前まで住んでいた小金井市のマンションに引っ越して半月。
ようやく落ち着いた。
あとは法務局などでいくつかの手続きをするだけ。
　戻ってきたマンション一階には、5・8坪ほどの小さな庭がある。
十七八年前、この庭に白木槿を植えて、こいつは未だ健在。
このところ毎日、白く可憐な花を一輪づつ咲かせ、
オノレの目を愉しませてくれるので、蒸し暑さがチト涼む。
　リアルに昆虫や植物を描いた画家、熊田千佳慕さんが逝った。
かつてオノレは、熊田さんの日常を撮影した、
TBSのドキュメンタリー・ナレーションをさせていただいた。
　熊田さんのご自宅の庭にも木槿の花は咲いてるだろうか?
９８歳・・・合掌。

　台風。水害。地震・・・。
やれやれ、とんでもない八月になっちまった。
災害に遭われた地域の方々にはなんとも気の毒である。
おそらく来月には首相ではなくなるであろう麻生サマ。
選挙に勝つことなんざ潔くあきらめ、被災地を次から次に訪れて、
茫然自失しとる人々に励ましの手を差しのべたらどうなんじゃ ?
そしてただちに具体的支援策を官僚に命令し実行させれば、
最後の最後にヨイコトをしたわいと、チットは評価されるかもな ?
　いよいよ日本の気候は東南アジア化してきたのか !?
オノレは昔、一度だけシンガポールへ行った経験があるが、
最近の日本の夏は、息苦しいほど蒸し暑いあの国の気候を思い出させる。

　昨日はオノレの誕生日であった。
以前にも日記に書いた記憶があるが、
オノレとヤマノカミは互いの誕生日をおよそ気にせず、
誕生日であろうと、ただ三百六十五日の一日として過ごしとる。
であるからして、俄かに人さまから、
その日が己の誕生日であることを祝福されたりすると、
チト面食らったり、照れくさかったり、
どう返事をしたらよいかウロタエテしまったりする。
とにかく昔から、オノレには誕生日がメデタイてえ自覚がないんだよなあ・・・。
　オノレのガキ時代、
両親はまことに忙しく、家に不在の日が多かった。
もちろん乏しい家計であったし、
家族みんなで誕生日を祝うなんてえ習慣もなかった。
オノレの誕生日にたいする無関心は、たぶんこの辺に起因する。
(実は他人の誕生日に対しても無関心で・・・モウシワケナイ)
　さて今年だけは、オノレは己の誕生日をチト気にしていた。
晴れてJR東日本・大人の休日倶楽部、
「ジパング」の夫婦会員になる資格を得るからだ。
この会員となり、この先オッ死んでしまうまで、
大いに格安割引料金で鉄道を利用し、
ヤマノカミとアチラコチラに行ければエエなあ・・・と、
オノレは秘かに思っとる。
　ところで「ジパング」てえのは、どない意味なんじゃ?
〔怪盗ジパング〕なんてえヒーローの名前じゃあるまいな?!

【追記】
ジパング（Zipangu）は、ヨーロッパにおいて、
日本だといわれる島の旧名。(ウィキペディアによる)

　衆議院選挙は八月三十日。
解散して選挙まで四十日もの期間をあけたのは、
追い詰められた麻生政権、
自公与党のアガキてえか、悪知恵だろうが、
何ともカッタルイ夏になっちまッたよなあ・・・。
　テレビ番組では各党のマニフェスト議論真ッ盛り。
つまり明日からの日本を「こういたしますヨ」てえ、
まことにありがたい政策の数々を、
各党が我々にお約束してくれているわけだ。
ま、そのことを全否定するつもりはないし、
ホンマに実現してくれるならまことにヨロコバシイ。
(もちろんヨロコバシクナイお約束もある !)
が、オノレにいわせれば、
政権与党であった自民・公明両党に限って言えば、
選挙用のオイシイお約束を国民にひけらかすその前に、
大いになすべきことがあるだろう。
アンタガタがこの四年間、いかに酷い政治をしてきたか、
まずはその「成果」のほどをキチンと検証・反省し、
正々堂々その罪を国民の前に明らかにすべきだろう。
　未来のマニフェストを掲げて国民に問うのも選挙かもしれんが、
オノレは選挙用マニフェストなんざ余り信用しとらん。
オノレにとって選挙というのは、昨日までの政権党が、
いかなる政治・政策を国民に対しなしてきたのか・・・?
その過去を厳しく問うて一票を投じるための選挙である !!

　引っ越して一週間。
なんとか部屋は片付き、生活するに不自由はなくなってきた。
以前と比べ、居住スペースは半分の狭さだが、
これとて生きる上でとりたて支障はない。
むしろ「トシヨリ」には、
何をするにも動きが少なくてすむので、まことにラクである。
　唯一つらいのは、一階で風通しが悪く、とにかく暑い !
ここ十年、冷暖房をおよそ使わぬ、
マンション五階の風通しのよすぎる部屋で「生きとった」から、
これだけはこの身に辛くてチトコタエル。
冷房嫌いのオノレもヤマノカミも、
もはや冷房の恩恵にあずかるよりほかなく、実にムネン…!
　竜巻や暴風はありがたくないが、
やさしき涼風のありがたさを渇望する夏になりそうだな !