「大腸憩室」からの下血という、思いもよらぬ疾患と遭遇し、 幸いにもたった五日で無事退院したものの、 今夜はあれこれの思いが脳天を駆け巡り、なかなか眠れん。 ほんの少しウトウトして夢を見れば、上演中のオノレの舞台が、 (この12月公演かと思えるような舞台)その出来の悪さで、 身内から仲間から、もうこれでもか、これでもかと罵倒され、 泣き泣き目覚める始末。 どうか正夢になりませんように・・・。 ま、自殺や事故はさておき、 己の寿命のいかほどかを先々まで見透かすのは至難のことだ。 それでもすでにあの世へ逝った血族の寿命を考えれば、 オノレの余命もある程度は予測できるような気がする。 で、オノレの身内で八十をこえて生きながらえた者は一人くらいのもんである。 長兄などは働き盛りの六十一でオサラバしたし、親父も七十。 ようするにどうも長寿のDNAに乏しい一族なのである。 かようなデータから推し量れば、オノレの寿命もあと十年、 恵まれて精一杯十五年てえところだろう。 ならば、細かに三年単位くらいで残りの人生を区切り、 この先三年の暮らしをいかに充実させるか考えて生きるのも悪くない。 で、めでたく三年生き延びたら、また三年先のプランを練る・・・。 ホホ、これはなかなかオノレとしては上出来のアイディア。 (アイディアというより、思いつきかな?) 「まずこれから三年の人生をどう過ごすか、 改めてプランを練るぞ !」と、考えがようやくまとまって、 なんだか眠れそうな気分になってきた。 もうすぐ午前三時半、眠ろうと思います・・・。
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