オノレ日記帳

2010年2月の記録



  金も銀もケッコーじゃが・・・
Date: 2010-02-27 (土)
 バンクーバー五輪・女子フィギュアスケート、
真央ちゃんは銀メダルで残念無念。
とにかく金メダルをとったキム・ヨナちゃんが凄すぎたわい。 
この二人の氷上の勝負は、
まだまだ次の冬季五輪まで続くんじゃろか ?
野次馬たちにゃァー、気になる二人の今後じゃろうが、
十九の身空でこげえ騒がれカガヤク人生ちゅうんも、
チト酷な気がするのう・・・。
 カガヤクお二人はさておき、
オノレが一番印象に残ったんは八位入賞の鈴木明子さん。
決してのけぞるような美人じゃなァーが、
あの泥クシャー、愛嬌のある顔には、
五輪のひのき舞台で舞う歓びが満ち溢れとった。
「終わるのがもったいないと思うぐらい、幸せな時間でした」。
 インタビューでそう答えとった明子さんをテレビで見とって、
オノレも瞬間シアワセな時間をもらったような気がしたで。
金も銀も肉体勝負もケッコーじゃが、
モノに変えられん心のありようのほうがもっとタイセツじゃ。
本来、オリンピック精神ちゅうんは、
そうようなところが減点、否、原点じゃないんかい・・・ ?
その点、今のような五輪の姿は、全体として「減点」じゃ !

  語り表現の真髄
Date: 2010-02-25 (木)
 一昨日、中野の小劇場であった語りの会へ足を運んだ。
ほうじゃ、一昨年から三公演続けて独歩の舞台に出演、
それぞれの舞台で見事な役の形象を創造し、
大いにオノレをタスケテくれよった女優、
森うたうチャンが出演しとったけえな・・・。
オノレには足を運ぶにもチト足がススマン事情もあったんじゃが、
やっぱァー、行かんわけにはイカンで。
 ほいでうたうチャン、二十分ほどの長編詩のような物語を、
台本なしで、一人語りでしてくれよったんじゃが、
ススマン足をススマセといて、ほんまにエガッタ !
 うたうチャンの語りは、まこと役者の語る表現の真髄ちゅうか、
「語りのお手本ここにあり」と、
思わずそう唸りたくなるような語りじゃったわい。
彼女が発する一語一語が、
オノレの心深くに沁みこんできよってのう・・・。
 彼女が語ったんは、ナンシー・ウッドちゅう米国の詩人の作品。
『今日は死ぬのにもってこいの日』てえ、チト恐ろしいタイトル。
じゃが実際は、タオス・プエプロ・インディアンの古老が、
部族の歴史、自然と人との共生、生死にたいする諦観・・・、
そうような内容のつまった言葉を、
深い重みと清澄な明るさをもって語る世界が描かれとる。
 うたうチャンは、この古老の語る世界を、
ホンモノのインディアンの婆さんが、
まるでそこにいるかと見まがうような髪型、顔つき、衣装で、
椅子に座ったまま、みごとに「枯レテ」語りよった。
(別に声を嗄らしとったわけではなァー)
いっさいの無駄な動き、思い入れ過剰な表現を削ぎ、
おおよそ淡々と、味わいのある口調で全体を全うしよった。
こうような彼女の深い形象から客席に届いてきよったんは、
太陽であり、大地であり、風であり、水であり、
樹木であり、動物であり、人であり・・・、
生きとし生けるものすべてを抱擁する大宙(おおぞら)の存在じゃった。
 やっぱァー森うたうは、タダモノじゃなァー、
オノレが目ェーつけて当然の、艶も凄みもある表現者じゃ !
 夕方四時過ぎに公演が終わり、
劇場で出会うた芝居仲間やうたうチャンと、
まだ空の暮れんうちから、美味え酒をしたたか飲んでしもうてチトマイッタ !
 さてオノレは、このナンシー・ウッドちゅう詩人の作品を、
とにかく手にとって読みとうなり、早速古本屋に注文。
もちろん、どっぷり文明の利器に毒されて暮らしとるオノレを、
今一度しっかり反省せにゃイカン思うてじゃ・・・ !!

  雨垂れ石を穿つ
Date: 2010-02-20 (土)
 電子辞書の故事・ことわざを検索しとったら、
【雨垂れ石を穿つ】ちゅうのが目にとまりよった。
どげえ小さな力でも辛抱強く努力すれば、
いつかは必ず成功する。
ま、そうような意味のたとえじゃが、
オノレはしばらく瞑目し考え込んでしまったわい。
「オノレはここまで人間として自己を磨く、
地味でも確かな努力を、どれだけコツコツとしよったんかい ?
どちらかいえば一発勝負の、
一攫千金を求めるような生き方ではなかったか ?」と・・・。
 そうじゃ、オノレの座右の銘として、残された日々、
このことわざをしっかり肝に銘じて生きにゃならん。
オノレの来し方を深く反省しつつ、そがあ思うたんじゃ。
 ところがさらに深く考えてみれば、
オノレの余生もそうタップリはなァーことに気づいた。
「あんまり後のない人生じゃけえ、
一か八か、最後にドカンと今年のダービーで大勝負。
潔よう散るのも悪くはな〜ァな。
いんにゃ、もし万一大当たりしよったら、
この八月の独歩さよなら公演は、
さよなら公演にならんですむかもしれんわい !」
 こげえに思考回路はUターン・・・。
もちろん、フトそう思うただけのことじゃけえ、
そげえ恐い顔せんでもええがな、ヤマノカミ。
 トニカク ハンセイスルノモ、キヅクノモ
オノレニトッテハ オソスギマシタ・・・!

  男子・フィギュアスケート
Date: 2010-02-19 (金)
 バンクーバー五輪、
男子・フィギュアスケートの高橋大輔君、銅メダル。
果敢に4回転ジャンプに挑戦しコケてもうたが、よう頑張った !
 それにしても金メダルを獲得した米国の選手、
エヴァン・ライサチェクのパフォーマンスは素晴らしかったのう。
フィギュアの採点方なんぞさっぱりわからんオノレじゃが、
素人目にもこの選手の演技はほぼ完ぺきに見えたわい。
五輪の大舞台で、あれだけのパフォーマンスを成し遂げるには、
日々たゆまぬ厳しい肉体訓練を己に課し、
その日々によって強靭な精神力を培うちゅうことかいの・・・。
 さて、オノレも地面の上で軽く飛び上がり、
蝶になったつもりで1回転ジャンプを試みた。
ほいじゃが1回転のつもりが半回転、
おまけに両足の骨がボキボキいうて折れそうな恐怖を感じたけえ、
こうような危なァー挑戦は一度こっきりでやめてもうた。
まだまだ若ぇーつもりでおったが、歳にはカテン。
日々たゆまぬ肉体訓練も、あまりしとらんけえなァー。

  Wヘッター
Date: 2010-02-18 (木)
 今日は観劇Wヘッター。
昼は横浜・相鉄本多劇場。
去年七月、「モダン太陽傳」ちゅう芝居で、
ハチャメチャなナレーションをさせてもろうた、
横浜未来演劇人シアターの公演。
演目は、上海 SHANG-HAI『ある家族と街の、場所と記憶の物語。』
 「家族と街」「場所と記憶」てえと、
ついオノレの大好きな別役実の世界を想起させるが、
果たしてどげえな舞台を観せてくれるんじゃろうか ?
ほうじゃほうじゃ、この舞台の美術は、
この八月・独歩公演、
「父と暮せば」の美術をお願いしとる加藤ちかちゃんじゃ。
期待してまっせ !
 夜は中野のMOMO。
独歩は一昨年・十二月の公演から、
ずっとこの小屋で芝居をしとるけえ、
この空間の舞台を客の立場で観るのちゅうのは、
何となく他人事ではなァーような気がするわい。
上演作品は、3LDKというグループの、
「ハウスシェア」という芝居。
 この舞台には、日頃お付き合いさせてもろうとる女優、
小川より子ちゃんが客演しとる。
 より子ちゃんは酒が嫌いな口ではないけえ、
終演後、ワイワイやりたい思うとるんじゃが、
開演時間が19時30分で、終演は21時30分を過ぎるとか・・・。
近頃珍しいというか、なんちゅう半端な開演時間かいの。
腰を落ち着けて飲めんわい !

  カナダ
Date: 2010-02-13 (土)
 バンクーバー冬季五輪開幕。
オノレはカナダちゅう国のことはよう知らんが、
広大な自然に恵まれた寒い国・・・。
そうようなイメージをもっとる。
北海道の風土とよう似とるんじゃないんか ?
お隣の米国に比べて派手さはなァーが、
人権を重んじ、まこと穏やかで平和な国に見えよる。
じゃが実際はどうなんじゃろか ?
 おお、そうじゃ。
カナダは死刑制度を廃止しとるちゅうがの。
 オノレは五輪にそれほどの興味はなァーが、
そいでも映像で見るカナダの大自然には魅かれるのう。
飛行機や船に乗らんでも行けるちゅうんなら、
明日にも行ってみたいわい !

  美術プラン
Date: 2010-02-12 (金)
 久しぶりに雨らしい雨、
昨夜はほんまに体が冷えたわい。
その雨の中、独歩八月公演を共同演出する伊藤君と落ち合い、
舞台美術プランナー・加藤ちかちゃんを訪ねた。
彼女に依頼した「父と暮せば」の舞台美術をどうするか、
最初の打ち合わせのためである。
 まず予算的なこと。
MOMOという小劇場の狭い舞台スペースを、
いかに有効に使いセットを組むか。
また演出サイドとして考慮してもらいたい点等々、
ま、これからちかちゃんに考えてもらうプランの、
基本的コンセプトについて話し合ったちゅうわけだ。
 決して多くない予算で申し訳なァーが、
その限られたオカネで、斬新大胆な発想でプランを練り、
ちかちゃんの持てる力を大いに発揮してくれんさい。
そうようにタイヘンなお願いをして、最初の打ち合わせを終えた。

  峠三吉と原民喜と・・・
Date: 2010-02-10 (水)
ちちをかえせ ははをかえせ 
としよりをかえせ 
こどもをかえせ

わたしをかえせ わたしにつながる 
にんげんをかえせ

にんげんの にんげんのよのあるかぎり 
くずれぬへいわを 
へいわをかえせ 

 原爆詩人・峠三吉の『原爆詩集』、
「序」にあるこの詩の悲痛な叫びと怒り、
平和への切なる想いは、
独歩がこの八月上演する「父と暮せば」の作者、
井上ひさしさんの想いと深く重なっとる。
 原爆症により36歳でこの世を去った峠三吉・・・。

あの閃光が忘れえようか!
瞬時に街頭の三万は消え
圧しつぶされた暗闇の底で
五万の悲鳴は絶え

渦巻くきいろい煙がうすれると
ビルデイングは裂け、橋は崩れ
満員電車はそのまま焦げ
涯しない瓦礫と燃えさしの堆積であった広島

やがてぼろ切れのような皮膚を垂れた
両手を胸に
くずれた脳漿を踏み
焼け焦げた布を腰にまとって
泣きながら群れ歩いた裸体の行列

石地蔵のように散乱した練兵場の屍体
つながれた筏へ這いより折り重なった河岸の群も
灼けつく日ざしの下でしだいに屍体とかわり
夕空をつく火光の中に
下敷きのまま生きていた母や弟の町のあたりも
焼けうつり

兵器廠の床の糞尿のうえに
のがれ横たわった女学生らの
太鼓腹の、片眼つぶれの、半身あかむけの、丸坊主の
誰がたれとも分らぬ一群の上に朝日がさせば
すでに動くものもなく
異臭のよどんだなかで
金ダライにとぶ蝿の羽音だけ

三十万の全市をしめた
あの静寂が忘れえようか
帰らなかった妻や子のしろい眼窩が
俺たちの心魂をたち割って
込めたねがいを
忘れえようか!

 この「八月六日」という詩には、
あの日の恐ろしい光景が生々しく描写され、
その光景を生んだ核が未だ廃絶されない現実に、
ただただ怒りと空しさがつのりよるわい。
 この詩とおなじように悲惨な光景は、
「父と暮せば」の父娘の会話の中でも何度とのう語られ、
いずれオノレはオノレの台詞として舞台でいわにゃならん。
まっこと辛い・・・。
とにかく繰り返し声に出して読んどっても、
思わず目がしらが熱うなってきよって、
本番でチャンといえるかチイーッと不安にさえなるで。
ほいでものう、まちがいなくあったこの現実を、
今日元気に生きちょるお客様に、
人類が決して忘れちゃならん重い問いかけとして伝えにゃいけん。
 ほいでにもう一つ。
やはり被爆した作家・原民喜の「原爆小景」。
この中にある詩に刻まれとる活字の描写も、
ほんまに恐ろしゅうて、胸を打つ・・・。

   コレガ人間ナノデス

コレガ人間ナノデス
原子爆弾ニ依ル変化ヲゴラン下サイ
肉体ガ恐ロシク膨脹シ
男モ女モスベテ一ツノ型ニカヘル
オオ ソノ真黒焦ゲノ滅茶苦茶ノ
爛レタ顔ノムクンダ唇カラ洩レテ来ル声ハ
「助ケテ下サイ」
ト カ細イ 静カナ言葉
コレガ コレガ人間ナノデス
人間ノ顔ナノデス

  気色の悪い夢
Date: 2010-02-09 (火)
 どうもオノレが見る夢のなかでは、
オノレにとって余り嬉しくなァー人物がよく登場し、
好き放題、大威張りに活躍しよる傾向があっとってじゃ。
例えば政治家のSAさんとか、TAさんとか、
司会者のMMさんとか、評論家のKTさんとか・・・。
ほいで彼らは目くじらたててオノレをコウゲキしたり、
ようクルシメてくれよる。
こいはオノレの深層心理のどこぞ深えところで、
こうような方々にたいするコンプレックスちゅうか、
負い目でもあるせえじゃろか ?! 
うんにゃ、彼らはオノレとまったくお付き合いのなァー、
テレビでしかしらん別世界の方々じゃけえ、
どげえ考えても、そげえなことはありえんわい。
もう目覚め悪うて、気色悪うて、いやになるでホンマニ !!
 オンドレ、スッコンドレヤーッ !!

  世論調査
Date: 2010-02-08 (月)
 昨日の朝刊には、鳩山内閣や政党の支持率、
小沢幹事長は辞任すべきか否か・・・。
そうような世論調査がいっせいに出とったようじゃ。
 東京新聞の世論調査でオノレがオモロイ思うたんは、
小沢幹事長は辞任すべきちゅう世論が強えーのは当然としても、
七月の参議院選挙でどの政党に投票するかちゅう問いに対しては、
民主党に入れる答えた人が33.6%で、
前回調査を5.2ポイントも上回っとる。
ほいで自民党は23.4%で、前回より1.3ポイントも下げとる。
去年からずっと検察・メディアを中心に、民主党タタキ、
鳩山・小沢タタキの風が吹きまくっとる中でじゃけえの。
オノレが思うとった以上に、今の日本国民はカシコイで。
 だいたい政権発足してまだ四ヶ月余。
現時点で今の連立内閣を見限るんは余りに拙速にすぎるわい。
オノレは民主党も鳩山内閣も積極的に支持はしちょらんが、
あの自公政権よりはましじゃろうとホノカナ期待くらいはもっとる。
最近人気が落ち気味ちゅうオバマさんとおんなじくらいにはのう。
 ま、いろいろ問題を抱え、今後が心配になる民主党じゃが、
ほいならまた自民党さんに一票入れようか・・・なんちゅう考えは、
多くの良識ある国民はもっとらんちゅうことじゃな。
長〜く続いた自公政権の世の中で、
どえりゃー迷惑被った国民は多いけえの・・・。
つづまり自公は、そがあよくない政治を、
厚顔無恥にずっとなさっておられたいうことじゃけえ。
アラタメテ、ハンセイセイ !
そういう自公政権に投票しとった多くの有権者は大いに反省し、
去年、民主党に票を入れたんじゃけえのう。
 せいでもここ一、二年過ぎて、
鳩山内閣がええかげんなことばッかりしよって、
去年衆議院選挙で民主党を勝たした国民のみなさんが、
ほんまに民主党を見限ったとき、日本の政治は大混迷じゃろ。
もしそうようなことになった場合、この小選挙区制で、
自民や民主に代わり政権を担える政党があるんかい・・・?
多くの有権者が選択肢をもてんゼツボー的状況になるんではなァーか ?
じゃけえ、社民党や共産党にガンバッてもらいたいところなんじゃが、
現状を冷静に分析すると、こいにもあんまり期待できんしのう・・・。
 ドナタカ タスケテクレンサイ !!

  とりとめなァー思い・・・
Date: 2010-02-07 (日)
 若きころのオノレは人の好き嫌いが激しゅうて、
そいはたぶんオノレも人から嫌われることが多かったちゅうことじゃ。
そうような自身の若き日の傲慢と世間知らずをふと思いだし、
今さらながら大いに赤面したりもするんじゃが、
反面、あれだけ感情激しく人と接しておった若きエネルギーが、
いまはずいぶん萎えてしもうたようでチイーッとサミシイ。
ま、オノレは己なりにここまで人生経験を積み重ね、
だんだん性格にもカドがとれてきよったちゅうことじゃろか ?
人さまをどうのこうのと批評するその前に、
自らの未熟な姿を俯瞰で見にゃいけんちゅうことを、
オノレなりに思い知るようになったちゅうことじゃろか ?
 つい最近、数本の枯木や老木を、
みずみずしい若木に植えかえた我が家の狭い庭を眺めつつ、
こうようなとりとめなァーことを頭の中で思うとった・・・。
 ところで生き生きと強く育ちそうなこの槿や猫柳の若木が、
味わいのある老木の姿になるまで、
はたしてオノレの人生はもってくれるんかいの ?

  浮草家業・・・
Date: 2010-02-06 (土)
 新しい年を迎えた一月、
声優の仕事はほんまにドドヒマじゃった。
ま、役者の暮らしなんちゅんは、ヒマだったり忙しかったり、
およそ稼ぎの当てにならん浮草家業じゃけえ、
どないヒマでもアカルク耐えにゃならん。
キャリアだけは長い役者暮らしで、
そうような状況になった場合の覚悟もできとる。
とにかくジタバタせんで、また忙しくなる日も来るわいと、
鼻にフーセンでもふくらまして長閑に待つしかなァーのだ。
 ほいでもこげえヒマだと、さすがにオノレも、
「このまま一年が終わってしもうたらどないしよう」と、
チイーッと不安な気分に襲われたりもするで。
 さて、この二月に入り、
長閑にフーセンふくらましとったご利益か、
ようやくそれなり忙しゅうなってきよった。
来週からは「CSI科学捜査班」、
第9シーズン・日本語版の吹き替え収録もはじまるけえの。
他にもやりがいのあるナレーションやら、
新年度(四月)からはじまる ?
なかなか面白そうなミニアニメ番組の仕事もきとる。
ホッ !
 ところで、ヒマな一月を過ごしたおかげで、
はやくも八月・独歩さよなら公演の準備がいろいろでけた。
おもに役者としての準備じゃが、台詞はおおよそ入ってもうた。
ま、オノレはよくセッカチじゃと芝居仲間に叱られとるが、
オノレのような怠けもんのぶきっちょには、
役の創造をはじめるに早すぎるなんちゅう尺度はなあ !

  衆議院予算委員会 ?
Date: 2010-02-05 (金)
 午後、衆議院予算委員会のテレビ国会中継を見た。
鳩山内閣の大臣たちを前に、
自民党議員たちの質問がえんえん続きよった。
じゃがその質問のほとんどは、
小沢幹事長、鳩山総理のカネにまつわる疑惑に集中し、
現内閣の政策に対する質疑や予算についての議論はおよそなあー。
こいが予算委員会ちゅうもんかいね ?
 ほりゃ政治家のカネのええかげんさはしっかり糾弾せにゃいけんで。
ほんじゃがつい昨日まで、金銭疑惑の総本山だったちゅうか、
専売特許だったような政党の方々が、
その過去の汚れを忘れたみとうに口泡飛ばして検事面、
民主党を攻撃しよっても説得力はなあ・・・。
まるで出来の悪いブラックコメディーをみとるようで、
まっこと気持ち悪い予算委員会のやりとりじゃわい。
 自民党さんよ。
あんたらもお好きなはずの裏金の出入りを、
ほんまに透明なものにしたいちゅうんなら、
貴重な時間を使うて醜い質疑ばかりしよらんほうがええ。
ほれより一切の企業献金を禁止するとか、
政治資金を不正に扱うた秘書の政治家は、
秘書と同罪とし、議員辞職する。
こげえあんばいの政治資金規正を強化した法案を、
明日にも提出して成立するよう努力したらどうなんじゃ ?
ほいで何より、この不景気に汲々として生きとる国民が、
一日でもはやくラクになるような政策や予算の審議を、
もっとシッカリしてくれんさいや !

  のぞみ・・・
Date: 2010-02-04 (木)
 先週末、開演から終演まで一時間五十分もの間、
スモークを出しっぱなしちゅう、
まったくアホラシイ、お客メイワクな芝居を観たばかりじゃが、
こちら日本の政治も、お相撲さんの世界も、
どえりゃー怪しげな煙幕がずっと漂っとって呆れ果てるわい。
ほいでも日は昇り、日は暮れて、一日一日と時は流れよる・・・。
 たまにゃ清々しい空気に満ちた芝居を観たいのう。
明るい未来を感じられるような社会の姿を見たいのう !  

  「ワンワン !」
Date: 2010-02-02 (火)
 数日前、オノレの住んどるマンション管理会社から、
このマンションでペットを飼うことを了とするか否か、
アンケートをとった結果報告が送られてきよった。
ナ、ナント・・・、結果は否であった。ワンワン !
 我が家の愛娘、オトメと暮して四年余。
その一挙一動をカンサツしとると、
犬の知能ちゅうんはどえりゃーもんじゃとオソレイルで。
人の言語の相当量を理解しとるし、
ワンワンほえるにしても、
さまざまな感情と意味をこめてワンワンほえとるんじゃけえの。
ほんま、うるそうてかなわんときもあるが、
彼女も無意味にほえとるわけでなあから無碍に叱れん。
そいにお隣や上の階の居住者の方に聞きよったところ、
オトメのワンワンは、他の部屋にまで聞こえてはおらんようじゃ。
彼女についての苦情も、これまでオノレの下へ来ちゃおらん。
 ま、そうようにやれんこともあって、
どない気持ちでオトメはほえよるんじゃろかと、
ちいッと真面目に彼女の立場になって考えてみたわい。
つづまり、お犬のほえる意味のおおよそは、
「食う」ことへの欲求によるところがほとんどじゃ。
ほいでもな、オトメをじっくりカンサツしとると、
さまざまな状況下において、いろいろほえてくれんさっとる・・・。
 トイレでウンチをすれば「後始末せい」ちゅうてほえよるし、
押入れの二段ベッドの上に「のせてーな」とか、
「はよ散歩に連れてってくれんかー」とか、
「人が来よりましたで !」とか、
「お茶碗(おやわん)割ったんかいね !」とか、
「お湯が沸いてピーピーいうとるで !」とか、
ま、精一杯、オトメは犬としての見識をもってほえとるとみんさい。
 ほいでもなあ・・・、
今回のマンション管理組合の件もあるけえ、
願わくばオトメには、余り激しくほえてもらいたくないんじゃ。
 オトメは、この一月亡うなったいづみちゃんの飼うてた愛犬の娘で、
生まれて二ヶ月目のオトメを我が家が引きとったんじゃ。
いわばオトメはいづみちゃんの忘れ形見。
以前住んどったマンションはペット・オーケーじゃったしな。
ほいじゃけえ、どがあなことがあっても、
オトメの寿命が尽きる最後の最後まで、
去年七月に引っ越してきたこのマンションで、
オトメとオノレとヤマノカミと三人、いや、二人と一匹、
ナカヨク暮すカクゴを決めとる。
 まさかそんなこともなあとは思うが、
現在のマンションの管理会社や組合が、
何やかやウルソー言うてきよったら、
オノレもヤマノカミもカラダをハッて、オトメのために、
うんにゃ、オノレとヤマノカミのヘイワのために、
徹底的にタタカッたるわい !!
「オトト、キヤアーガレ・・・!」ちゅうことではなあーぞ。
「デキレバ、ナルタケ、オンビンニ・・・ワンワン !」

  雪の夜・・・
Date: 2010-02-01 (月)
 はや月が変わり如月・・・立春もすぐそこじゃ。
日が暮れ始め、雨は雪となり、
拙宅の小さな庭の植栽もこんもり白い衣装を被りよった。
 雪の降り始めたころから日本酒をチビリチビリ・・・。
晩の七時過ぎには眠とうなって布団にもぐりこんだけえ、
また十時頃目覚めてもうた。
ほいでそろそろ日が変わる今、
ちびーッと苦めの珈琲を入れて、オツムをさらに覚醒させとる。
 白一色になってきた外界と、
濃い褐色の珈琲を口にふくむオノレ。
客観的に見よったら、余りウツクシイ風情でもないじゃろが、
オノレの心は妙にしっとり哀しい気分で、
あの人やら、この人やらを思うとる・・・。