オノレ日記帳

2010年7月の記録



  【『父と暮せば』チケット発売状況 】
Date: 2010-07-31 (土)
【『父と暮せば』チケット発売状況 】
〈8月4日・水曜日〉昼15:00  63%
            夜19:00  58%
〈8月5日・木曜日〉昼15:00  87%
〈8月6日・金曜日〉昼15:00  45%
            夜19:00  41%
〈8月7日・土曜日〉昼15:00 100%(完売)
            夜18:00  44%
〈8月8日・日曜日〉昼15:00  79%
〈8月9日・月曜日〉昼15:00  77%

 今日から千秋楽まで、
『父と暮せば』のチケット発売状況を毎日掲載致します。
これからチケットを購入する方のご参考にしていただければ・・・。
独歩の公演で、初日が開く前に完売したステージはこれまでなぁー。
これも井上ひさしさんと作品の知名度あってこそか・・・ !
この状況だと5日・8日・9日も、
ひょっとすると初日までに完売するかな ?
 芝居や声優関係の仲間は、
観劇日ギリギリに申し込んでくる連中が多いので、
こりゃ嬉しい悲鳴をあげにゃならんかもしれん !!

  前へ進むのみ !
Date: 2010-07-30 (金)
 『父と暮せば』の稽古も残すところ後二日。
今日あって、明日は休み、
(土曜日は安藤みどりちゃんが、NHK・BS2で放送される、
「ER緊急救命室」の吹替えレギュラー・サム役の収録日)
月が代わり明後日、八月一日で稽古場ともオサラバじゃ。
ほいで二日は劇場への搬入・仕込み。三日がゲネプロ。
で、いよいよ四日(水)、初日の幕が開く。
 井上ひさしという、日本を代表する劇作家の、
代表的作品に取り組みむことができて、
今オノレは、役者としての幸せとありがたさに満たされとる。
優れた作品は、役者に深い創造の悦びをあたえると同時に、
その創り手の努力と表現の確かさを試している。
作品から突き付けられているこの挑戦に、
独歩の、演出の、役者の出す答えは、
はたしてお客さまたちから、どない答えをもらうのであろうか ?
 後戻りはできない。ここまで積み重ねてきた創造を信じて、
また一歩、また一歩と、前へ進むのみ !

  音が入った !
Date: 2010-07-29 (木)
 『父と暮せば』は、昨日の稽古から音響さんが機材を搬入、
ようやくSEや音楽など、ほぼ本番同様の音ありで稽古した。
これまでは演助の鈴木翔子ちゃんが、
口立てでキッカケの音を叫んでくれておった。(ゴクロウサン)
ほいでもホンモノの効果音が入ると、やはり舞台は締まるのう。
 雷や雨、雨垂れ、虫、etc・・・。
効果音にもなかなか工夫のいる芝居じゃけえ、
音響プランナーの大塚ちゃんも苦労したようだ。(ゴクロウサン)
結果、オノレも共同演出の伊藤君も◎。
で、役者としてのオノレも安藤みどりちゃんも、
これまでよりまた新鮮な気分で、
役を演じることができたような気がするわい !

  いよいよ来週 !
Date: 2010-07-28 (水)
 いよいよ8月4日、来週の今日、
独歩さよなら公演、『父と暮せば』の初日を迎える。
公演が終わると独歩は解散。
ちゅうても夫婦二人の事務所じゃけえ、
大した騒動にもならんし、
日本の文化や社会におよそ影響はなぁー。
ちっぽけな有限会社が一つ消滅するちゅうだけのこと。
ほいでも一人芝居の頃から、
独歩の看板を掲げてあしかけ十二年・・・、
『父と暮せば』が終わった暁、
やはり一抹の淋しさを、オノレは感じるんじゃろうなあ・・・。
 残された稽古、一歩でも創造の高み目指してガンバルで !

  舞台役者って ?
Date: 2010-07-27 (火)
 日本全国には、いったい何人の舞台役者がおるんかいな ?
オノレに言わせれば、どの地域であろうと、
それで食えようと食えまいと、有名であろうと無名であろうと、
例え拙くオカシナ表現活動をしておっても、
本人が「オノレは舞台役者だ」と自覚し、
創造の生みの苦しみに挑戦しとる限り皆舞台役者じゃ。
ところが自覚だけはあるくせに、ちっとも舞台に立たん、
エセ風ブタイヤクシャもかなりおるで。
ほいで、そうような方々ほど、他の役者の舞台や演技を、
好き勝手に採点する傾向が強い・・・と、そう思うのは、
いつもこような方々に酷評されがちな、
オノレちゅう役者の傲慢と偏見かいな・・・ ?
 別に年中舞台に立っとることもなぁーが、
(オノレも年に二十日も舞台に立つか立たないかじゃ)
日常、創造の生みの苦しみと闘わん役者、
かような機会を、自らまるで求めようとせんブタイヤクシャは、
本人が「舞台役者でござる」と、どれだけ力んで胸を張っても、
オノレにとっては、どちらかちゅうともう舞台役者ではなぁー。
 もちろんオノレは、一舞台役者として、
五体に支障をきたし、舞台に立てなくなった暁には、
「舞台役者」ちゅう看板と自覚をあっさり放棄、
タダのヒトになる覚悟じゃ !
(最近、声優関係の宴席で、若い役者の舞台を観た五十代の、
自称・舞台出の、ついぞ舞台に立たぬ「ブタイヤクシャ」さんが、
何やエラそうに、「ブタイヤクシャてえのは・・・」と、
その若い「舞台役者」に、かなりしつこく説教たれとった。
そんな「ブタイヤクシャ」を横目に見ながら飲んで、
つい頭にきてもうて・・・。イケンイケン !
ソノゴジンモ マタブタイニタテバ 
モチロンリッパナ ブタイヤクシャデゴザル)

  「CSI科学捜査官」 第9シーズン終了 !
Date: 2010-07-26 (月)
 米TV映画シリーズ「CSI科学捜査官」(ラスベガス)、
第9シーズンの日本語版・吹替え収録は本日が最終話。
オノレが吹替えを担当しているブラス警部ともしばしお別れ。
 第9シーズンは、
主役のグリッソム(ウィリアム・ピーターセン)が降板、
新たにラングストン(ローレンス・フィッシュバーン)が捜査班に入り、
これまでのチームカラーに大きな変化をもたらしたシーズンであった。
 半年後、第10シーズンの収録が始まる。
まだまだ第13シーズンくらいまでは続く気配。
(ブラス警部がずっといるかどうかはわからんが・・・)
四年後は、オノレも七十になってしまうが、
そうやすやすと歳をとるわけにはいかんのう !

  猛暑 !
Date: 2010-07-24 (土)
猛烈に暑い ! 
風はそよとも戦がぬ・・・。
小枝のかげでカミキリムシがじっとしている。
麦茶を一杯、もう一杯・・・。
つけたテレビの暑苦しい音ったら。
すぐに消して苦笑い。
世界の気候がおかしい。
この頭も狂わんよう、タオルで冷やそう・・・。

風鈴も黙りこくった真ッ昼間     麦  人

  残り六日間 !
Date: 2010-07-23 (金)
 『父と暮せば』の本番初日はもう目の前じゃ。
稽古日数も残り六日間しかなあー。
ほいでもおおよそ順調に、ここまでの稽古と制作的準備は運んどる。
 今まで、稽古場には連日のように稽古見学の方々がおとずれた。
(この先もけっこうな人数の見学が予定されとる。)
その方々から高い評価を頂戴し、
オノレの内に、この稽古で積み重ねてきた創造に対して、
ほぼ良い方向であるという確信が日々強うなってきた。
 稽古を観た人はたくさんのダメも下さる。
我々当事者は、このダメやご意見により、
未だ見落としとった多くの創造的表現にも気づく。
 中には、稽古場見学を歓迎しない座組みもあるという。
ま、稽古のスタンスはそれぞれの座組みでちがうから、
独歩の在り方が必ずよいと決めつけることはできん。
ほいでも、かのピーター・ブルック大先生は、
(シェークスピア記念劇場演出家)
稽古過程で必ず大勢の子供たちを招いて公開稽古をしたそうじゃ。
で、子供たちが退屈しとったら、公演中止にしたらしいで !

  犯罪ではない盗っ人行為 ?
Date: 2010-07-20 (火)
 芸術、スポーツなどの分野において、
自身の表現や技術の向上を、
より早く促進する極意なんてあるんじゃろか ?
余りあてにならんオノレの持論では、
一に優れ、人に勝っていると思われる方々、
そういう方の表現や技術を研究し、盗みつくす・・・。
これがもっとも有効で、
かつ手っとり早い自身向上の極意かもしれんな ?
 若い頃、オノレは今は亡き名優たちの表現を研究し、
模倣し、盗みにヌスンダ。
オノレが所属しとった劇団の名優、
滝沢修さんやら、宇野重吉さんやらのモノマネを宴席でやり、
けっこう受けて悦に入ったもんじゃ。
 オノレは未だ巧い役者さんの演技を目の当たりにすれば、
遠慮しないで盗むように努めとる。
(ほいでも人のモノマネはすっかり下手くそになったなあ・・・)
で、これから名優になりたい若い方々にも、
決して犯罪にはならんと思うこの盗ッ人と行為を、
オノレは大いに奨めとるんじゃが・・・。
 ただし盗み方がうまくなあーと、
「このサルマネ !」と嘲笑され、バカにされる覚悟がいるで。
ほいで盗んでも盗んでも、
オノレのように〈名優〉にはならんで、〈迷優〉になるんじゃ !!

  代役とはいえ・・・
Date: 2010-07-19 (月)
 昨日の『父と暮せば』の稽古は、
美津江役の安藤みどりちゃんが稽古に出られず、
代役の鈴木翔子ちゃんがオノレの相手をしてくれた。
彼女は今回の舞台の演出助手でもある。
 代役とはいえ、翔子ちゃんは台詞をほぼ頭に入れ、
広島弁もおおよそつかんだ喋りになっておった。
動きの行動線や、オノレとの間合いまでしっかりつかんでおり、
万一、彼女が本役で舞台に立っても大丈夫なほど、
彼女なりの持ち味と雰囲気で、美津江役をものにしておった。
 翔子ちゃんの友人たちが七、八人、稽古場に来て見学。
他にも見学者が七、八人来たから、
稽古場はまるで本番の舞台さながらの緊張感にあふれ、
スタッフと合わせ、二十数人の客席で埋まるミニ劇場と化した。
 残念ながら翔子ちゃんは本番の舞台には立てんが、
若い彼女には、またという機会が必ずくるだろう。
昨日の見学者の中には、本役は彼女だと思った方もいたのである。
 この稽古期間中、みどりちゃんの代役として、
ここまで高い意識と真摯な姿勢で、
美津江役に取り組んでいる翔子ちゃんに、オノレは深く感動し、
心から熱い拍手を送る !!

  椿組・花園神社のテント公演
Date: 2010-07-18 (日)
 昨夜は、新宿・花園神社でのテント公演、
椿組・七月恒例の舞台を観劇した。
上演作品は、
井上ひさし・作「天保十二年のシェイクスピァ」。
 とにかく熱気とエネルギーと猥雑にあふれ、
それなり面白おかしい舞台じゃった。
 およそ三時間、うだるように暑いテントの中で、
客は観る根性を試されるが、
歌いまくり、踊りまくり、動きまくる出演者の、
役者根性もハンパではなあー。
 椿組のこの舞台に、
余り重箱の隅を突ッつくような意見は必要なあー。
汗まみれの出演者と満席のテントにあふれる熱気、
この雰囲気を味おうただけで、オノレはマンゾクじゃった !!

  ああ、奥深きは芝居かな、演技かな・・・
Date: 2010-07-17 (土)
 『父と暮せば』の本番初日まで後二週間。
毎度のことじゃが、本番が近づくこの時期になると、
次から次にあれこれ考え、オノレのオツムは悩みに悩み、
この暑さのためだけではなく、眠れぬ夜が多くなる。
 現在午前二時・・・。
日本酒を飲みながら、考え考え台詞を呟いとる。
で、呟きながら、ここまでのオノレの役創りを反省しとる。
 いつもその日、その時点の稽古では、
己の創る表現も悪くはなあーと、手前味噌に思いつつ、
裏腹、恐ろしく疑心暗鬼となって沈思黙考。
よくよく点検すれば、やっぱりダメなところばかりじゃ。
 ああ、奥深きは芝居かな、演技かな・・・!

  貴重なダメ
Date: 2010-07-15 (木)
 『父と暮せば』の昨日の稽古には、
岡部政明・をはり万造・森うたうの三人さんが来てくれた。、
過去の独歩の芝居に何度も出演し、
多大な貢献をしてくれた友人三人から、
稽古後、まッことありがたく貴重なダメをいくつも頂戴。
三人共々、すでに我々の創造が、客に観せて恥ずかしくない、
よい舞台になっていると評価してくれた上で、
さらによりよい舞台をめざしてほしいちゅう思いをこめた、
心やさしく、かつ厳しいダメ出しであった。
 このありがたい役者仲間の期待に応えるためにも、
残された半月、さらに深い表現を求めて、
オノレに厳しく稽古をせにゃならん !

  井上ひしさんにつづいて・・・
Date: 2010-07-14 (水)
 つかこうへいさんが亡うなった。
四月に井上ひさしさん、そしてこんどはつかさんか・・・。
 二人は昭和から半世紀にわたって活躍し、
日本の劇界の背骨のような存在じゃったような気がする。
そんな劇作家が、後何人生き残っているんじゃろ ?
今オノレの頭の中には別役実さんくらいしか浮かばんが・・・。
 オノレはつかさんの舞台を数本しか観とらんし、
実は戯曲もそれほど熱心には読んどらん。
ほいでも30年以上も前に紀伊国屋ホールで観た、
「熱海殺人事件」の舞台の衝撃は、
未だオノレの脳裏の片隅に残っとる。
確か三浦洋一・平田満ちゅうようなキャストで、
ホンマに熱くてオモロイ舞台じゃったで。
 深作欣二監督で映画化された「蒲田行進曲」も、
まことオモロイ映画で笑って泣いた。
 つかさん自身の死後の身の処し方をテレビで聞いたが、
いや、さすがじゃとオノレは感心。
できればオノレも彼と同じように処すべく、
死んだときのことをヤマノカミにしっかり伝え、
今から準備しておかにゃいけんなあ・・・。
 さて、つかさんに嗤笑されんよう、
はたまた井上さんに叱責されんよう、
オノレはよい汗をかきに、これから稽古場へ向かいます。

  オノレはMであったんかいな・・・?!
Date: 2010-07-13 (火)
 オノレのごときブキッチョな役者は、
常々、オノレ自身の創造表現に不安と自信が表裏一体、
それがチャンコ鍋のようにない混ぜ、ゴチャゴチャ入り乱れ、
ときに朝まで眠れぬパニックの一夜を過ごしたりする。
で、この不安を解消するには、
一にも二にも、オノレの能力ギリギリまで、
稽古に稽古を積み重ねる他なぁーのじゃ。
とはいえ、この実行は口でいうほど容易いことではなぁー。
正直、オノレは根本的に怠け者の性分じゃけえ、
オノレは己に、相当厳しく鞭打たにゃー、
この厳しい創造的苦行を実行できん !
 ほいでも、こと、『父と暮せば』の苦行に関して言えば、
今日までのところ、己がオノレに鞭打つ痛さが、
それほど苦痛にはなっとらんのじゃ。
ほいで、妙なところで、
「オノレはMであったんかいな ?」と、オノレは己に自問自答。
とにかく、毎日の稽古が愉しゅうて楽しゅうてならん !
 創造の場において、これほどまでにオノレを、
Mの悦びに溺れさせる井上ひさしちゅう劇作家は、
やはりとんでもなく、ドエリャー、ヤッチャ !!

  操舵不能の難破船
Date: 2010-07-12 (月)
 参議院選挙の結果が出た。
民主党は過半数どころか、
連立を組むにも容易でない議席で、
ネジレ国会の管内閣はドエライこっちゃ。
政治も社会もお先真っ暗、
日本は操舵不能の難破船状態になるんとちがうか ?!
 ま、なるようにしかならんアホな国会はホッといて、
しっかり創れば、しっかり答えのでる芝居。
昨日の稽古を見学してくれた友人の大塚美代子さんが、
まこと高い評価をしてくれ、オノレもみどりちゃんも勇気百倍。
(彼女は小学校の先生であり、アマチュアではあるが、
チェロと朗読で自分の可能性を磨いとる。
また、こまつ座の『父と暮せば』や、
他のグループの『父と暮せば』の舞台、
合せて三つの『父と暮せば』を観劇しとる。)
 ほいでも油断と驕りは禁物・・・。
オノレは、残された『父と暮せば』稽古の日々を、
しっかりフンドシ締めて過ごさにゃいけんで !

  確信 !
Date: 2010-07-11 (日)
 昨日、こまつ座の『父と暮せば』を観てきた。
独歩の公演初日まで三週間ほどになったこの時期、
観ておいてホンマにヨカッタ。
感想を述べれはいろいろあるが、
イロイロ事情もあるけえノーコメントじゃ。
ただ独歩の『父と暮せば』は、
自信をもってお客様に観ていただける、
そような舞台になるちゅうことについての確信をもった !
 さ、サッサと参議院選挙の投票すませて、稽古場へ行こう !!

  役者変れば舞台も変わる・・・
Date: 2010-07-10 (土)
 今日は午後から橋本駅ちゅうところまで足を運ぶ。
この駅と隣合わせにある〈杜のホールはしもと〉で、
こまつ座の『父と暮せば』公演があり、それを観劇するんじゃ。
 こまつ座の『父と暮せば』は、
初演からこれまで、父と娘の二人芝居を、
いろんな役者コンビで上演しとる。
オノレは初演のすまけい・梅沢昌代さんの舞台を観ただけ。
今日の舞台の辻萬長・栗田桃子コンビを観るのは初めて。
 過去こまつ座の舞台では、
前田吟・春風ひとみ、沖怐一郎・斎藤とも子、辻萬長・西尾まり、
そして現在の辻萬長・栗田桃子へと、
ま、錚々たるメンバーにより父と娘の役が受け継がれちょる。
演出はすべて鵜山仁。
ほいじゃけえ、美術・照明・音響・衣装など、
役者を包む舞台環境全体は、初演とそう変わらんのかもしれん。
ほいでも、《役者変れば舞台も変わる》んが芝居の世界。
地方をふくめ相当の上演回数をこなしている辻・栗田の親子は、
本日、どない『父と暮せば』の舞台を観せてくれるんかい ?!
オノレの胸はワクワク・ドキドキ・・・ときめいとる。

( 独歩の『父と暮せば』千秋楽の翌日が、
こまつ座・井上ひさし追悼『父と暮せば』公演初日。
8月10日(火)〜8月12日(木)の三日間、
池袋「あうるすぽっと」での上演じゃが、
チケットは七月三日の発売開始後、
またたくまに売り切れになったそうじゃ。
独歩は六月から発売しちょるが、
まだ全体の二割ほどしか売れとらん。
が、これまでの独歩公演にくらべ、
今回はこれでも出足はよいほうなんじゃが・・・。
いずれにせよ、この点だけはこまつ座にとてもカナワン ! )

  《うたう麦》
Date: 2010-07-08 (木)
 今しがた(午前11時前)、
伽羅の黒石公演を終えて帰京した森うたうちゃんから電話。
全十ステージの公演は大変よい評価を得たようじゃ。
オメデトウ !
 うたうちゃんとは、来年から《うたう麦》ちゅう、
語り表現の可能性に挑戦する会を立ち上げる。
すでに2月18日〜20日の三日間、
三鷹駅近くの武蔵野芸能劇場おさえ、上演台本もできとる。
最初の公演には、ゲストに蓮池龍三君を迎え、
《うたう麦 + 龍三・語り公演 》てなもんになるんかな ?!
 語りや朗読に関しちゃ、うたうちゃんや龍三君のほうが、
オノレよりずっと経験豊富かもしれんから、
お二人にいろいろ教えてもらわにゃいけん。
 ヨロシクオネガイシマス !

  《改革・改革・改革・・・》
Date: 2010-07-06 (火)
 《改革・改革・改革・・・》
この文字と言葉を、もう何年も、
毎日のように見たり聞いたりしとる。
政治改革、公務員改革、最近では相撲協会の改革・・・。
世はまさに改革・改革のてんこ盛りじゃが、
どの改革も眉に唾つけにゃならんような改革ばかりじゃないんか ?
 我が独歩も、永遠と続く組織なら改革せにゃならんことは多い。
ほいじゃがこの八月で解散じゃけえ、もう改革しようがなあ・・・。
じゃけえ、せめてさよなら公演『父と暮せば』は、
お客様が眉に唾つけっちまう舞台にはならんよう、
オノレを戒め、創造的《改革》のある稽古に励まにゃいけん !

  初日まで、あと一ヶ月・・・
Date: 2010-07-05 (月)
 参議院選挙の投票日まで一週間を切った。
オノレの一票をどの党に、誰に入れるかはもう決めたが、
自民党と変わらん、名ばかりの新党ばかり増えよったり、
普天間米軍基地問題の結着をどないするかでも、
はたまた消費税導入でも、
民主と自民がさほど変わらんマニフェスト。
まあ、まこと何ともわかりにくい妙な選挙じゃ。
やれんのう・・・。
 この先参議院なんてえのは、ほんまに必要なんかい ?
いっそ衆議院一院制にしてしもうたほうが、
国税の無駄削減にもなってええし、オノレはスッキリするで !
 独歩さよなら公演『父と暮せば』も、
初日まで、あと一ヶ月を切った。
こちらは観ていただくお客様に、
政党の掲げるマニフェストなんちゅうような、
余り信用できん、ええ加減なお約束はできん。
あえて言うなら、井上ひさしさんの原作そのものが、
我々上演者に与えてくれたマニフェスト。
『父と暮せば』の台本は、
一言一句、磨かれて確かに光る台詞の山じゃ。
役者はこの台詞を信頼し、精一杯よい演技の実現をめざし、
その結果をお客様に観せるっきゃなあ。
 今は亡き井上さんの刻んだ宝石のような台詞は、
政党や政治家が、選挙の度にお約束するセリフより、
はるかに重く深く、濃い中味に溢れているのはマチガイナイ !!

  《自覚》と《執念》
Date: 2010-07-04 (日)
 昨日の土曜日、昼夜二つの芝居を観た。
その二つの芝居の感想はあえて書かんが、
帰路、道々強く思うたことがある。
やはり役者ってえのは、
その作品と役に取り組む《自覚》と《執念》の強さ、
つくづくこいつが大切なんだよなあー・・・ちゅうことだ。
 個々の役者の《自覚》と《執念》の強さの違いは、
舞台上の役者の表現にあからさまに現れごまかしがきかん。
 オノレは、沈着冷静に己を分析する厳しい《自覚》と、
作品を深く深く読込み、
よりよい表現に結びつける蛇のごとき《執念》を、
はたしてどれだけ持っとるんじゃろうか !?

  夫婦和合
Date: 2010-07-03 (土)
 独歩公演にスタッフとして参加しているA君に、
「麦さん夫婦は仲ムツマジイですね」と言われた。
「んにゃあー、言い争いばかりしとるよ」とオノレ。
「夫婦仲良く暮せる秘訣なんてあるんですかね ?」とA君。
「秘訣か否決かようわからんが、オノレの場合、
オカネの管理をすべてカミさんにお任せしとるのが、
今日まで彼女に否決されず、
面倒見てもろうとる秘訣かもしれんな」とオノレ。
「 ・・・ ? 」と複雑な表情のA君。
 ま、夫婦和合の有様なんてサマザマ。
その秘訣は当事者同士で考え、
相手に否決されんよう編みだすっきゃないんとちがうか ?!

  尽きぬ創造の地下鉱脈・・・
Date: 2010-07-02 (金)
 今日は米TV映画シリーズ「ロスト」の、
日本語版吹替収録日。
オノレの吹替えとるロック役の出番はわずかじゃったから、
長〜い待ち時間の間、収録スタジオのロビーで、
『父と暮せば』の自主稽古を、
余り大きな声を出さずにタップリやった。
ほいたら、また新たな創造的発見をいくつか発掘した。
 掘っても、ホッても、創造の地下鉱脈は尽きんわい !!

  照明家の感想・・・
Date: 2010-07-01 (木)
 『父と暮せば』の照明プランナー、
明日(みょうが)ちゃんが通し稽古を見学。
いつも表情を崩さず、冷静に稽古を観る彼。
その彼が、
「明日初日でも大丈夫、
思わず泣いてしまいコマッタ・・・」ちゅう。
『ホンマカイナ !?』
 で、美津江役の安藤みどりちゃんを大絶賛、
オノレについては「?!△X○・・・」、
ちゅうようなことを言うとったナ。
(明日ちゃんは女子〈オナゴ〉に弱い)
 七月、稽古はいよいよ白熱化してくる !!