近年の演劇では映像を使った舞台が多い。 オノレの観た今年の舞台でもとにかく多かった。 映像技術の進化めざましく、それを舞台で活用するのも、 今やそう困難ではないのだろう。 (ご丁寧にチラシやパンフレットがあるのに、 タイトルやスタッフまでも映像で見せてくれたりする。) 映像を生の舞台の中にとり入れ、 劇的効果を盛り上げようとする狙いを、全否定するつもりはない。 が、その狙いが実際に成功している有効な舞台は、 オノレが観た限りの中では余りない。 ま、これは映像に頼る舞台創りがオノレ好みではないから、 そう思うだけかもしれん。 それでもオノレは、 生の舞台創りの面白さは、作品のもつ風景や風土の味を、 映像ではなく、舞台美術・照明・衣装・音響・小道具、 そして何より役者の表現と演出力で客席に届け、 観客の想像力を喚起させるところにある・・・と、信じたい。 オノレはそういう舞台創りをしたい。 「映像演劇」? なんてえ新しい芸術分野ができるのか、 すでにあるのかよう分からんが、 「映像」は映画館や茶の間のテレビで見る方がええ !
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