障害内容
液晶ディスプレイを使っているとムービーに縞ができる。

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対処方法

マニュアルの「相性」という表記が誤解を招いているようですので補足説明いたします。
結論から申し上げると、画面に縞ができるという症状は純粋にディスプレイ装置の問題であり、DirectX等を含むソフトウェアの問題ではありません。
サポートを他社に回すのは不本意なのですが、この症状は弊社でサポートすることはできません。
症状の解消方法はディスプレイ装置のメーカーまでお問い合わせください。(ノート型の場合は本体のメーカーまでお願いいたします。)

これは、液晶ディスプレイ特有の問題で、Video for Windowsのフルスクリーン機能によって表示されたフルスクリーンムービーが正しく表示できないというものです。
Video for Windowsのフルスクリーン表示は画面モードを640x480に変更して行います。
液晶画面の場合1024x768や、800x600のピクセルでできていますが、その画面に640x480のデータを拡大表示しますので、液晶の1ピクセルとデータの1ドットが対応しなくなり、1ドットの大きさや明るさが画面内で均一ではなくなります。
表示の拡大は液晶ディスプレイ自身によって行われます。どのようなデータであれ、小数点以下のつく倍率で拡大されますので、完全な状態で表示することはできませんが、それをいかに違和感なく見せるかは、ディスプレイメーカーの腕の見せ所となります。

パソコンからRGBで出力された信号に不良があるのではなく、液晶ディスプレイの拡大のアルゴリズムにより問題が発生しています。そのため、もし、ディスプレイに必ず1ドットが1ピクセルで表示されるモードがあれば、そのモードでボーグのムービーをご覧ください。
同様の症状は発生しないと思われます。
また、拡大の方法が選択できる場合は、縞が目立たなくなるモードを選んでください。
画面のプロパティから、640x480の画面モードのH-Sync、V-Syncを調整すれば症状に変化が出るかもしれませんが、詳しい方以外にはお勧めできませんし、直るという保証もできません。
そのため、ディスプレイのメーカーにお問い合わせ頂くしか方法はありません。

ボーグでは画面の圧縮に TrueMotion という技術を使用しております。
これは、テレビの画面をそのままに圧縮する方式で、インタレースの状態で画面表示をいたします。
インタレース方式とはテレビの表示方式で映像信号を1ラインおきに間引いて送信するものです。
次の映像を送る時は、映像のなかったラインに映像を入れ、前回映像だったラインを間引きます。
これを1秒間に何度も繰り返し人間の目では縞が識別出来ないようにします。
TrueMotionはそれを忠実に再現しているため、スクリーンショットを取ると1ラインおきの縞があるデータになっていますが、この縞と症状として発生している縞は同じではないと思います。
また、この時にとったスクリーンショットを普段みている解像度と、640x480で見比べてください。
同じデータなのに640x480の方にだけ、縞が入っていると思います。
これは、表示装置が640x480の画面をフルスクリーンに拡大する時につけた縞です。
パソコンは正常なデータを出力しています